【銀魂】君の存在価値が色鮮やかに彩りますように【沖田総悟】

彩りますように4 ページ5

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遅れてAの家族が来た。


みんなみんな泣いていて、医者に俺と同じことをぶつけている。


医者はその度に顔を歪ませて伝えるのだ。



私だって、なんとかしてやりたいです



と。




みんな思っていることは同じなんだ。



Aを失いたくない




だけど、神様はそんなこともお構い無しにAを
危険な状態に晒していく。



そんな中Aの家族たちはこの状況に耐えられなくなったのか一度外に出てしまった。



そんな時、Aの指先が動いた。



「そう、ご」



掠れる声で俺を呼んだ。



「A！？、な、なんでィ」


「総悟、私の存在価値って綺麗だった？」


「…あぁ、すっげぇ綺麗でさァ」


「それは、良かった…私、いつも生きてる意味あるのかなぁって思ってたから」



そこからAは今まで辛かったこと、悲しかったことを。



「だから私、死んだ方が良かったのかなって思ってたの」




「でも、良かった」




「総悟が、私の存在価値が色鮮やかに彩っているって言ってくれたから」



えへへって包帯の巻かれた顔で笑うA。



「…いつものAらしく無ェな

お前は死んでも存在価値が色鮮やかに彩って
いんだろィ






俺が、彩らせてやりまさァ」




だから、安心しろって言うと総悟…ありがとう…


って消え入りそうな声をして笑う。





「総悟…好きだよ」






一筋の涙を流し、悲しげな顔をしながら
すっと目を瞑り、綺麗な寝顔をした。





そして、






＿＿＿＿＿ピーッ







Aの心臓が止まった合図が鳴った。





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