恋愛初心者。【銀魂】

#34 ページ36

.



.



「ふぁ……眠い」


「珍しいアルな。Aが睡眠不足なんて。
いつもゴールデンタイムには寝てるはずネ」


さすが神楽ちゃん。

変なところで鋭い。


.


「まさか！！」


「っ！ちょっとぉ…大声出さないでよ」


まぁ、おかげで眠気が覚めたけども。

相変わらず朝からハイテンションの神楽ちゃんには

付き合いきれない。


そして、大学の講義中に大声は出しちゃいけません。



「まさかA、夜遅くまで銀ちゃんとイチャコラしてたんじゃねーダロな」


「いっ、イチャコラなんてしてないよっ！」


「本当アルかぁ〜？
銀ちゃんは狼だから直ぐ手だすデショ？」


.


狼…ねぇ。

そんな事ないと思うけどな。


何もかも初めての私に

ちゃんと合わせてくれてる気がする。


まぁ、たまに暴走するけど。


私だって大学生なわけだし

いつまでも我慢してもらうわけにはいかない事もわかってる。


だけどもうちょっと…
もう少しだけ心の準備の時間を下さいっ。


.


「いいアルか？
嫌なものは嫌ってちゃんと言うんだヨ！

叫べばあのクソサド野郎の部屋まで届くネきっと！！」


「はいはい笑」


まだ言ってるのかその話…笑。


「あ、銀ちゃんあそこにいるヨ」


「え？あ、ほんとだ」


神楽ちゃんの指差す方を見ると、

桂さんと高杉さん、坂本さんと仲良くおサボり中みたいだ。


ジーッと見てると、不意に銀さんの視線がこちらに向いた。


”すごい偶然だ”なんて気分が上がっていると
更に大きくこっちに手を振ってくれた。

にやける口元を抑えながら、
私も小さく振り返す。


「……お互い、デレデレアルな」


.


.


.

作者より→←新作のお知らせです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す