恋愛初心者。【銀魂】

#33 ページ34

.



.



夜中。
少し息苦しさを感じて目が覚めた。


手探りでスマホを見ると時刻は2時過ぎ。

そして画面の明かりで見えた、銀さんの寝顔。


男の人なのに、綺麗。

私の寝顔なんて
人に見せられるもんじゃないんだろうな。

鼻が高くて羨ましいよ。


.


ちょっとした悪戯心で、鼻をキュッとつまんでみる。


「ん……ムニャムニャ…」


すると眉を寄せて、私の手を払った。


ふふ、面白い。

銀さんの寝顔なら何時間でも見てられそうだ。


でも明日は1限からあるしなぁー。


私の横に投げ出されている腕にギュッとしがみ付いて、また瞼を閉じた。


.


.


.


.


-----------------------------------------------------

銀時side


.


「……ん、朝か…？」


時計を見ると、まだ目覚ましをセットした数分前だ。

今日はやけに目覚めが良い。


もしかしてAちゃんのおかげかもな。


「……やべ、可愛い」


.


いつの間にか俺の腕を
両腕で抱えたまま眠っている。

頬を俺の肩口に押し付けて寝ている姿は、小動物のようだ。

けど、それよりも……


胸、柔らけぇ。

普通に当たってんだけど…
てかむしろ腕が谷間に挟まってんですけど。


なるべくそうゆう事は考えないようにしてたのに…

銀さんの努力を台無しにする気かコノヤロー。


.


「おーいAちゃーん。
朝だぞー……起きろー」


頼むから早く起きてくれェー。

銀さんが狼になる前にー。


「Aちゃーん。Aー！」


起こすついでに
ちゃっかり呼び捨てにしてみたり。


「……ん…？ぎん…さ……おはよ」


やっと起きてくれた。

眠そうに目をこすってる姿でさえ、可愛い。


まじでこの子銀さんをどうするつもりだ！


.


.


.

新作のお知らせです→←#32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す