#20 ページ21
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「どう、落ち着いた?」
「…はい」
少し落ち着いた所で、
初めて入った銀さんの部屋を見回す。
同じ構造のため親しみはあるけど、私とは違い男らしさのある部屋に
今度は緊張感が増した。
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「あの…本当にありがとうございました。
でも、どうしてわかったんですか?」
ずっと気になってた。
あんな人がぎゅうぎゅうに押し込まれた状況で気付けたのが不思議。
「え?もしかして無意識?
俺の裾、ぎゅって握ってたの」
「えっ!」
うそ…完全に無意識だ。
全然気づかなかった。
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「でもまぁ、無意識でも俺に助けを求めてくれたってことだろ?」
悪戯っ子のように笑う銀さんに胸がギュッと締め付けられる。
「私っ…絶対自分は、
大丈夫って思ってたんです…
でも……でもっ怖くて…わたしっ」
「あぁーほら!もう泣くなって!!」
また泣き出した私に
銀さんが慌ててかけより、頭を撫でる。
そのまま脇に伸びた手に軽々と持ち上げられ、銀さんの膝の上に降ろされた。
なんだか子供扱いされてるような気もするが、今は気にならない。
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「しっかり者のAちゃんも、
案外泣き虫なのね」
「……すいません」
10分くらいそのまま銀さんが私を抱きしめてくれていた。
「どーする?もう家戻る?」
そう言われて気づいた。
今日こそ言わなきゃいけなかった事。
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「……好きです、銀さん」
真っ赤であろう顔を見られたく無くて、
銀さんの胸板にギュッと顔を埋めた。
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9月21日 - 私も分かりませんでした。探しても見つかりそうにありません。はい。続編待ってたのですが、ここまで来てこうなってしまうなんて、ガチで泣きそうでした笑 (2015年8月16日 15時) (レス) id: e55740865d (このIDを非表示/違反報告)
酸化銀 - 色々と教えて頂いたのに、何か申し訳ないッス。(泣)本当にすいません! (2015年8月16日 15時) (レス) id: 6960fd38fd (このIDを非表示/違反報告)
酸化銀 - 散々探し回っては見たのですが、どうしても見つかりそうにありません。いい年こいてこんなザマとはお恥ずかしい限りですホント(笑)プロフのどこを見れば良いのかとかサイトがどこに載っているとか、わかりませんでした(笑) (2015年8月16日 15時) (レス) id: 6960fd38fd (このIDを非表示/違反報告)
モエ(プロフ) - 酸化銀さん» 設定のコンテンツフィルタを見ていただければわかると思います!!もしわからなかったらお手数ですが私のプロフィールに載せてあるサイトから見ることも出来ます笑占ツクでは小学生が多いと聞いたので回りくどいことをしていて申し訳ないです笑 (2015年8月16日 8時) (レス) id: cb41ecc13e (このIDを非表示/違反報告)
酸化銀 - 作者様の教えの通り、何回かヤフーの方で検索したり、あの手この手で続編の方を探しましたが、どうも見つかりません。更新が停止されてから楽しみにこの時を待っていたのですが、どうしたらいいでしょう作者様様。 (2015年8月16日 3時) (レス) id: 6960fd38fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月姫 x他1人 | 作成日時:2015年5月16日 23時