恋愛初心者。【銀魂】

#15 ページ16

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「……あ」


人混みの中、
私はすぐに背の高い銀髪を見つけた。


「銀さん、お待たせしましたっ」


「おうっ、行くか」


自然に私の手を取って歩き出す銀さん。

その背中が、とても広く感じた。


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「今日のAちゃん
ちょっとだけいつもと違うよね？」


え、気づいてくれたっ…。

”お妙さんにやってもらった”と言うと、
あーなるほどと納得していた。


「なに、銀さんのためにオシャレしてくれたの？」


「えっ、あ……えと……はい///」


銀さんのためには変わりないけど、
そうやってストレートに聞かれるとちょっと恥ずかしい。

やっぱり男の人と2人で出かけているという事実に慣れなくて、

やっとの思いで会話をしている状態だった。


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「飲み物買ってくっから、ちょっと待っててな」


そう言って売店へ向かった銀さん。

なんか、すごくデートしてるって感じだ。


…ん？デートってカップルがするもの？
でも、男女が2人で出掛けてたらデートかも……。

あ！デートしよって言われたらデートなのかっ!!

いや、違うのかな…。


だめだ、私にはわからんっ。
とりあえず深く考えるのはやめよう。


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「Aちゃん、行こ」


「あ、はいっ！」


いつの間にか飲み物を買い終えた銀さんに声をかけられて、慌てて後に続いた。

映画の間は物語に集中してれば緊張しないし、大丈夫なはずだ。

よし、と気合を入れてシアターに入って行った。


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