恋愛初心者。【銀魂】

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「Aちゃんさぁ、やっぱモテんのね」


「えっ！？」


不意に銀さんの口から出た言葉。

告白される事は…まぁ、極稀にあるけど。


そんなモテるって程じゃない。


「そんなことないですよ！

って言うかさっきから気になってたんですけど……銀さんはどうしてあんな所に？」


何だかモテるだのモテないだの、恋愛話を男の人と2人で居る時にするのはこそばゆくて

思いきり話をそらしてしまった。


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「あぁ、俺はサボり。
今日の講義ダルくて昼寝してた」


「さ、サボりですか笑」


元々そんな真面目な人には見えてなかったけど(←失礼)、サボれる勇気があるなんてすごい。

私もサボりたくても、
何と無く踏みとどまってしまう。

こんな事で尊敬されても嬉しくないだろうけど…笑。


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私達が家に帰る頃には、日も沈み始め、丁度良い風も吹いていた。


「それでは、また明日」


「おうっ！」


明日はサークルあるから、また会えるな

なんて思いながら銀さんに別れを告げ、
部屋の扉に手をかける。


「……ひゃっ!!」


いきなり背中に温もりを感じ、条件反射で声を上げた。

何事かと頭はパニックになる。


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えっ！？何何何！？
今なにが起こってるの！？


驚いて固まる私に唯一確認出来ること…

胸の下辺りに回る男らしい腕、
背中に感じる体温、
視界の端に映る銀髪。


こんな優しく抱きしめられた事などない私は直立不動の状態だ。


「あ、あの！ぎ、銀さんっ!?」


声をかけても何も返事が返って来ない。

…どういう状況ですかこれ。

誰か私に教えてくださいっ!!


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