死んで欲しくない ページ12
乾いた音が響いた
『...』
Aの身体が傾く
チョッパー「...ナミィィ.....？」
サンジを殴り飛ばし、起き上がったAの頬をナミが叩いた
サンジ「...ナミさん」
『...ナミ』
Aの目が紅い色から黒に戻っていく
ナミ「《死に急ぐな》」
『！』
ナミ「《あいつはいい船長だ。助けてくれる》」
その言葉に聞き覚えがあるのは
Aとナミの二人だけ
ココヤシ村で、Aがナミに言った言葉だ
サンジ達は黙って二人を見ている
俯いていたナミは顔をあげて、Aを真っ直ぐと見た
ナミ「ルフィが助けてくれるから..やめてよ」
『..』
ナミ「トラ男も、絶対ルフィが助けてくれる..Aが行っても死ぬだけ.....いくらAが強くても、そんな傷抱えたままじゃ、ドフラミンゴに殺されるよ」
『...』
ナミの目には涙が溜まっていた
けど..強い目だ
ナミ「もう、大事な人が死ぬのは嫌なの」
苦しそうに歪むナミの顔
ナミ「Aが死ぬのは、絶対に嫌..！」
『！』
身体に衝撃が走った感覚があった
モモの助「おナミ..どこか痛いのか？」
ナミの目から涙が零れ、心配したモモの助がナミの足元へ来る。ナミはモモの助を抱えて泣き出した
《大事な人が死ぬのは嫌なの》
《Aが死ぬのは絶対に嫌》
俺はただ、モモの助を抱きかかえて泣くナミを見ているしかなかった
サンジ「ナミさん！」
サンジが慌てて駆け寄ってくる
ナミの肩を抑えて、ナミの様子を伺う
『...ナミ』
サンジ「A、行くんじゃねぇぞ」
サンジは俺を睨みつけて言った
『...行かねぇよ』
そんなサンジの視線から逃げるように辺りを見渡して、転がった電伝虫を見つけた
俺は電伝虫を取りに行く
『ナミを泣かせて..行けるわけねぇだろ』
フードを被って、Aは部屋へ向かった
チョッパー「！待って、A、治療するから！」
チョッパーが慌ててAを止めて、医務室へ連れていった
Aを座らせて傷口に消毒を塗りガーゼを貼る
『...手際いいな、チョッパー』
そんな様子を見ながらAは笑った
チョッパー「医者だからな！へへっ」
チョッパーは照れくさそうに笑うと治療を再開する
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風船ガム - マルさん» お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。ちょくちょくですが、更新再開します (2022年9月19日 0時) (
レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
マル - とても面白いのに更新されてないの寂しいです。 (2019年5月3日 18時) (レス) id: 067a9e90af (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - アンケートご協力ありがとうございます！2が7票、1が一票、3が一票で......2にしたいと思います！！ご協力頂いた方々、ありがとうございました！ (2017年10月30日 19時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
KoKoryu - 2で！ (2017年10月23日 0時) (レス) id: 56ca561396 (このIDを非表示/違反報告)
☆★☆★☆ - アンケートの答えは2でよろしくお願いします。 (2017年10月7日 16時) (レス) id: 08f2b5cf74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2017年8月11日 13時
