8: 救済 ページ10
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戦利品は持ち帰っても良いか、と和やかに笑いながらAはジイドの怪我の手当をし始めた
ジイド「…戦利品とは、俺の事か？」
A「うん。私が貴方に勝ったから貴方は私のもの」
手当をする彼女の手元を見ながら、ジイドは目を瞑る
ジイド「…そうか。俺は、君のものなのか」
A「うん、そう」
ジイドは再び、そうか、と呟き微笑んだ
そして、小さく母国語で何かを呟いた後、この異国の地を踏みしめた時から張っていた気を手放した
スウッと死んだように寝息を立て始めた彼にAは溜息を吐く
A「このタイミングで寝るんかーい」
織田作「…
A「でもさぁ…。こんなに無防備に寝られるとこっちが心配になってくるよね…。どうすんの？私が殺さないって嘘吐いてて、寝首かいたらさぁ…」
織田作「お前は殺さないよ」
A「え、」
そう断言した彼をAが驚いたように見つめる
織田作「お前はジイドを殺さない。ジイドはそう信じた。だから、奴は安心して意識を手放した」
A「え、ん？え？会ったばかりなのに何なの其の謎の信頼感」
織田作「…救われたんだよ」
俺も、彼奴も…。だから、お前を信用するんだ
彼がそう言うとAは更に戸惑いの声を上げた
A「ん？ん？え？どういう事かな？！救われたって何！？別に何もしてないけど！？」
織田作「救われた。言葉の意味のままだ」
A「どういう事！？」
騒ぐ彼女にクスリと笑いながら織田は眠りについたジイドを背に担いだ
織田作「A。これからお前はどうしたい？」
A「え、あ、うん。取り敢えず…ジイドの怪我を治したい。それから、それから…」
ーー 『A、今日から此処が私達の、』ーー
A「…帰る家が、欲しい」
織田作「…！」
寂しそうに微笑んだ彼女に織田は少しの沈黙の後、軽く頷いた
織田作「分かった。じゃあ、
A「あそこ…？」
織田作「異能特務課だ」
A「イノウトクムカ…？」
織田作「ああ。先ずは其処へ向かう。そして安吾に会おう」
A「安吾！？どなた！？」
織田作「行けば分かる」
そう答えた彼は颯爽と歩き出し、Aは慌てて彼の背を追った
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No.0 - 29話の「異能開拓書」ですが、「異能開業許可証」だった気がするのですが……間違えてなかったらすみません！ (2019年3月13日 23時) (
レス) id: 049adb6c05 (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 文ストの世界では確か横浜ではなくヨコハマだったと思います！…違ったらすいません！ (2019年1月10日 14時) (レス) id: cc75c6e61c (このIDを非表示/違反報告)
ミニクイーン(プロフ) - 万屋の字は、態と万屋なのですか？ (2018年4月5日 16時) (レス) id: 559ef6125d (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 続編、ある程度まとめてます。引き続きご興味ある方はどうぞ寄ってみて下さい (2017年4月28日 0時) (レス) id: a030df476c (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(´・ω・`) - 私文ストも銀魂も好きなので嬉しいです！！そして面白いです！これからも更新頑張ってください！！(*´∀｀) (2017年4月24日 0時) (レス) id: 496f7be030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2016年11月4日 2時
