【番外編: 2月14日】�� ページ48
私は普段誰も寄り付かない庭先へと足を止めた
A「うん、ココなら静かだ」
ぽそりと呟やきながら、庭に生える桜の樹の下に腰掛けようとした…が、
どうやら此処にも先客がいたらしい
「うむ、俺は怖くないぞ？どうだ？貴殿の肉球を俺に触らせてくれる気はないか？」
「フシャアァァァア…！！」
「こ、怖がる必要はないぞ！？俺は仲間だ！ほら、猫語もいける！にゃー、ふにゃあぁぁあ"あ"！」
「フシャアァァァアァァァア…！！フーっっ！」
「な、何故だ！？俺の猫語は完璧なはずだ！」
A「…何をしてるの小太郎」
桂「！？」
ポンッと肩を叩くと先客…桂小太郎はビクリと肩を跳ね上がらせた
「ニャア」
桂「あ、」
同時に小太郎が撫でる為に距離を詰めていた猫がスタコラと逃げて行ってしまった
桂「肉球ぅぅうぅぅう…！！」
泣きそうな、そして、恨めしそうな顔で叫びだす小太郎に若干、罪悪感が湧いた
A「…ごめん」
小太郎「いや…もう良いのだ。
俺は既に警戒されていたのだからな
A「…次は
グスリと鼻をすする小太郎に労いの言葉を掛けながらソッと隣に腰掛けた
桂「ああ。肉球の為の努力は惜しむまいよ」
小太郎の相変わらずの肉球好きに苦笑いを零しながら、書物をパラリとめくる
桂「ん？これは確か…松陽先生がくれたものであったか？」
A「うん。松陽がくれたもの。でも、まだ
桂「なら、こんな薄ら寒い外でなくまだ暖かい部屋の中で読むべきではないか？それなら集中して読める」
A「うーん…今日は銀時と晋助が変に絡んでくるから中にいたらきっと集中出来ない」
先ほどの出来事を思い出し、苦い顔をすると小太郎は目をシバシバとさせた
桂「ん？Aは知らぬか？今日は2月14日。バレンタインだ」
奴らがいつも以上に絡んでくるのはその為だろう
A「ばれん、たいん？」
何じゃそれは？
そんな顔をして小太郎を見るとまたしても意外そうな顔をされる
桂「お前が知らないとは珍しい。いや？お前だからか…」
先生のこと以外には興味を示さないからなぁ、お前は…
小太郎が小声で何かをぽそりと呟いた
A「ん？」
桂「いや、何でもないさ。うん…バレンタインの事は先生にでも聞くと良い」
俺は奴らを慰めに行く
そう言って小太郎はフラリと立ち去った
【番外編: 2月14日】��→←【番外編: 2月14日】��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 592人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
No.0 - 29話の「異能開拓書」ですが、「異能開業許可証」だった気がするのですが……間違えてなかったらすみません！ (2019年3月13日 23時) (
レス) id: 049adb6c05 (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 文ストの世界では確か横浜ではなくヨコハマだったと思います！…違ったらすいません！ (2019年1月10日 14時) (レス) id: cc75c6e61c (このIDを非表示/違反報告)
ミニクイーン(プロフ) - 万屋の字は、態と万屋なのですか？ (2018年4月5日 16時) (レス) id: 559ef6125d (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 続編、ある程度まとめてます。引き続きご興味ある方はどうぞ寄ってみて下さい (2017年4月28日 0時) (レス) id: a030df476c (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(´・ω・`) - 私文ストも銀魂も好きなので嬉しいです！！そして面白いです！これからも更新頑張ってください！！(*´∀｀) (2017年4月24日 0時) (レス) id: 496f7be030 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2016年11月4日 2時
