27: 奏でる騒音 ページ30
A「あ、嵐のようだった…」
イケメン魔法使いが去った一室で私は盛大な溜息を吐いた
ちょっと休もう。今日は何だか心臓に悪い、と椅子に深く腰掛ける
だが、束の間の休息は私の着物の袖口から盛大に鳴るものによって阻まれた
♫ 心中は〜1人では出来な〜い ♫
突然始まった危ないイントロに私は自分の耳を疑った
A「え！？な、何！？」
しかも、歌の内容がめっちゃ物騒…！！
ビクッと肩を跳ね上げ、恐る恐る音の元を手繰り寄せる
すると、袖口から薄く黒い箱のようなものが出てくる。…いや、箱と云うよりは何かの端末…？
いや、何じゃこれ！？
え！？何なの！？Aさんどうすればいーの！？
ブルブルと震えながら音を鳴らし、ピカピカと点滅する其の端末に対し私はかなり警戒し距離を取る
だが、一向に鳴り止まない其れに痺れを切らし恐る恐る手に取ってみた
A「あ、れ…？？よく見ると文字が表示されて…」
えーと…織田作…？
え、織田作だと…！？
何だかよく分からないが、取り敢えず鳴り響くコイツを如何にかしようと撫でくりまわしていると何かのボタンを押してしまった
ぬ…っ！？何を押した！？私は何を押したの！？
A「ば、爆弾！？爆発する！？あ、だから選曲が心中だったの！？え！？私、端末と心中するの！？」
おいおい、嘘だろボブ…！！
『…安心しろ。それは爆発などしない』
頭を抱えていると突然、赤髪の彼の声が聞こえた
A「え、これ、え、」
織田作『心配ならば今一度言おう。大丈夫だ。其れは爆発などしない』
なにせ其れは携帯端末なのだから
A「携帯、端末…？え、」
織田作『ソレを知らないのか…？…そうか。ならば仕方がないな。つまり其れは連絡用の小型機器だ』
織田作が携帯端末の事を分かりやすいように簡単に説明してくれる
え？つまり…携帯端末とは遠く離れた人とでも連絡を取れる現代の便利アイテムとな…？
便利な世になったものだ(遠い目)
太宰『やァ、A！驚いたかい！？それはね、君が外へと出る直前にソッと仕掛けておいたンだ！』
A「ビビったわ、この野郎」
太宰『うふふふ…！それこそ私が、あっ、ちょっ、安吾！？』
安吾『Aさん。急で申し訳ないのですがすぐに此方に戻って来て下さい』
突然、安吾が太宰の言葉に被せるように言葉を告げる
A「何かあった？」
安吾『…ジイドが目を覚ましました。貴方を呼んでいます』
彼のその言葉に私はバッと駆け出した
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No.0 - 29話の「異能開拓書」ですが、「異能開業許可証」だった気がするのですが……間違えてなかったらすみません！ (2019年3月13日 23時) (
レス) id: 049adb6c05 (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 文ストの世界では確か横浜ではなくヨコハマだったと思います！…違ったらすいません！ (2019年1月10日 14時) (レス) id: cc75c6e61c (このIDを非表示/違反報告)
ミニクイーン(プロフ) - 万屋の字は、態と万屋なのですか？ (2018年4月5日 16時) (レス) id: 559ef6125d (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 続編、ある程度まとめてます。引き続きご興味ある方はどうぞ寄ってみて下さい (2017年4月28日 0時) (レス) id: a030df476c (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(´・ω・`) - 私文ストも銀魂も好きなので嬉しいです！！そして面白いです！これからも更新頑張ってください！！(*´∀｀) (2017年4月24日 0時) (レス) id: 496f7be030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2016年11月4日 2時
