窓際族の弧爪くん【ハイキュー】

六話 ページ6

『弧爪くんって不良じゃなかったの！？？？』





「俺の事そんな風に思ってたんだ」


あの日以降、佐藤さんから話しかけてくる様になった

普通に考えてちょろ過ぎると思う。


けど俺から話しかけなくても良いのは嬉しい

お蔭でゲームの事、沢山話せた。



けど想定外な事が一つ。


佐藤さんは、俺の事を不良だと認識してたみたい




『だってプリン頭だし。てっきりそうかと＿＿』






「プリン頭なのは知ってるけど、＿＿だから俺の事見てビビってたんだ」


てっきり嫌われているのかと思ってた。




『いやビビるよ！！私、こう見えて小心者何だから！！』





「＿＿……どう見てもの間違いじゃない？」





『弧爪くんってもしかして毒舌？あれ？

最初そんなんじゃ無かったよね？？』





「……別に、普通だと思う」


佐藤さんが話しかけてきて、一週間は経ったかも。

そろそろ、フレンドに誘っても良いと思う




『あ、てかフレンドにならない？

ずっと言おうと思ってたんだよね！』






「え、ぁ＿＿うん。良いよ」



予想外、相手から誘ってくれるなんて。


これで休みも一緒に出来る


1人じゃクリア出来ないイベントが実施されるから嬉しい

レベルも上がりやすいし、素材集めも早くできる



『これ私のゲームID！


いやぁ、もうすぐイベント実施されるから助かった！

イベントのボスって強いもんね。絶対1人じゃ勝てないもん


運営は私たち陰キャに優しくない』





「…そうだね。パーティとか遠慮なく誘ってよ。

俺も誘うし、丁度、肉壁欲しかったんだよね」





『待って盾として扱おうとしてる？？？』


ゲームの話は楽しい。

今まで、誰かとこんな話するの殆ど無かったから

俺だけの独りよがりじゃないと良いけど＿＿＿




『新しい装備欲しい〜、一緒に素材集めて！！土下座するから！！』


佐藤さんも、楽しそうで良かった。

そして土下座は要らない。素材は集めるの手伝うけど


でも、人ってこんなすぐ変わるんだ


先週まで俺の事見て怯えてた子が

今では積極的にゲームに誘っている。


流石に心配になるチョロさだ。


すぐ悪徳商法に勧誘されて、上手く丸め込まれそう


彼女から、マルチに誘われない事でも願っておこうかな



せっかく出来た玩具(遊び相手)だから。





『待って今失礼なこと考えた？？？』






「＿＿＿別に」







『嘘つけ！！！』

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