窓際族の弧爪くん【ハイキュー】

四話 ページ4

「わ、わ！やっぱり格好良い！！

ねぇAもそう思わない！？？」





『ぁー＿＿うん。そうだね』


ごめん友人。アンタの言う格好良い先輩、私には分かんない

誤解しないでくれ。人との価値観が違うとかではない。


むしろ私は面食いだ。


では何故かって？


目が悪いんだわ。まじ顔ぼやけすぎて見えない。





「ちょ、何その顔！今のA女の子の顔じゃないよ！？」


黙れ、目を凝らさないと見えないだろうが。

でも何で体育館外から？中で見学すれば良かったのに




『目、疲れた。もう帰って良い？』





「駄目！！帰りコンビニで好きなの買うから、もう少し待ってて！？」





『え？マジで！？？なら話は別だよ！！

良いよ気が済むまで見てて！』



















「じょ、女子だ！女子が俺を見ている！？？？」






「虎、それは勘違いだ。万が一にもお前を見ている事はない」



予想通り、虎がうるさくなった。

その事実にげんなりする。


休みたい、ゲーム進めたい



横目で、体育館外にいる佐藤さんを見た。



あっちからゲームの事、何でも良いから話しかけてくれないかなって言う下心。





「＿＿っふ、！？」



佐藤さんは目が悪いのかな。顔が凄いことになってる


女の人の顔を見て笑うのは失礼だと思う


でもアレは仕方ないよ。初見殺しだし


新手のトラップじゃん。


あ、やばい。変なツボに入った

最悪。明日、絶対腹筋が筋肉痛になる



「研磨？急にしゃがみ込んでどうした？」


うるさい。今話しかけないで

今は全部が俺のツボに入るから





『(あれ、プリン頭いる。＿＿待って周り怖い！！

モヒカンにトサカいる！！！！


やっぱり弧爪は不良だったんだ！！！)』






『帰ろう！！海に沈められる前に帰ろう！！！！』






「え？何の話？？」






『良いから！！コンクリに埋められたいのか！！？』







「物騒すぎて草」






『笑い事じゃない！！！！』



遠くから物騒な話が聞こえる

トラ辺りでも見て、不良と勘違いでもしたのだろう。


ヤバい、また笑いそう。



どうしよう。佐藤さんがツボかもしれない

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