窓際族の弧爪くん【ハイキュー】

十六話 ページ16

「おやぁ？佐藤さんじゃーん」





『もしもしポリスメン？』


昼食時に購買で昼ごはんを選んでいると


後ろからトサカ先輩がニヤニヤして話しかけてきた



あっっぶな不審者じゃなかった。


危うく119押すとこだった




「ちょっっっと待ってオジョーサン！僕別に怪しい者じゃないからね？


良い子だから、そのスマホをゆっくり下すんだ


そして落ちつけ。それは救急車の電話番号だ」






『知ってます。弧爪くんの先輩ですよね？』






「知ってたなら何で不審者扱いされたんでしょーか？」






『すいません。被害妄想がはげしいので』


冷静さを装い、確実に距離を取る

弧爪くんの先輩だし、良い人で間違いはないんだろうけど


あの顔が胡散臭い。


イケメンも相まって胡散臭い




「チョット？オジョーサン？？？」


そもそも、何で私に話しかけてきた？


あれか？ウチの研磨に馴れ馴れしくしてんじゃねーよ的な？


ちょっと痛い目見てもらおうか的な？



今から屋上呼び出されてリンチ的な！？？？






「ねぇ、なに佐藤さん怖がらせてるの。


クロ身長高いし、胡散臭い顔してるんだから気つかいなよ」






「嘘、俺の顔が悪いの？」






『研磨きゅん＿＿！！！！』



焼きそばパンを握りしめて、彼の近くへ走る

ああ、救世主よ



二学期に入ってから更に頼もしくなってる！！


合宿が彼を変えたのか。ビバ合宿！！！




「大丈夫？怖かったよね」







「あのー？俺をダシにして好感度上げないでくれますー？」







「あの人の言ってる事は何も気にしないで良いから」






　
「無視ですか？ねぇこの仕打ち酷くない？？幼なじみよ俺ら」



お、トサカ先輩の興味が弧爪くんに移った。


今のうちにレンジでパンを温める



あ、美味しそう




「大体、何で佐藤さんに話しかけたの？」







「だってあの研磨がね？そりゃあ、気になるじゃん」







「＿＿＿＿はぁ、もう行こ。＿＿……佐藤さん？」








『ごめん後30秒待ってくれる？』







「＿＿＿＿佐藤さんって、面白いのね」








「うん」

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