窓際族の弧爪くん【ハイキュー】 (ページ14)

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十四話ページ14

突然だが、弧爪くんは動かない

いきなり何を言っているんだと思う人もいるだろう

しかし、彼は動かないんだ

『自分の席から絶対動かないよね。何か呪いでもかけられた？』

「＿＿うん。椅子が俺を縛り付ける呪い」

『だから窓際族って言われるんだよ』

「初耳」

初耳？そんな馬鹿な

でも良いなぁ窓際。私も窓側の席が良いなぁ

『もうすぐ夏休みですが、弧爪くんは宮城の人とバレー

暑い体育館でバレー。

＿＿＿んふ。頑張ってね』

「どうしようムカつく。佐藤さんは良いよね

俺のお陰でテスト赤点回避して。

俺のお陰で夏休み学校に来ないで済んで」

『やっばい何も言い返せない』

こうやって、偶にサラリと毒を吐く

しかも絶対私が言い返せないやつ

頭がいい奴は口も良く回るぜ

「でも、毎日部活って訳じゃないし＿＿＿

ねぇ。さっき俺に頑張ってって言ったよね」

『うん。言った』

「部活、程々に頑張るから

偶にで良いから電話しても良い？

って言うか、ゲームの時チャット打つのだるい

話しながらした方が絶対効率良い」

『確かに！！！やっぱ頭いいね弧爪くん！』

「良かった。じゃあゲームする度に電話でも良いよね？」

『それ実質的に毎日じゃん』

その発想は思いつかなかった。やっぱ頭キレてる

電話かぁ

仲良くなった証みたいで良いな

"友達の佐藤サン"の好感度が50に達成した

電話機能が開放された！

ケンマはイベクエ"窓際族の弧爪くん"の称号を手に入れた！

次の称号は好感度80達成時に付与されます。

勢いで言ってみたけど、案外上手くいくんだ

好感度上げといて良かった。

実際、チャットはだるかったし嘘は付いてない

「＿＿＿絶対スマホ壊さないようにしよ」

あの子との連絡手段。

何故だか、昨日のスマホよりも価値が上がって見えた

「早速、今日かけてもいい？」

『勿論。今日もザコ狩りしよーね！』