窓際族の弧爪くん【ハイキュー】

二話 ページ2

「おーい、今日は佐藤が日直だろ？


日誌、前の人からちゃんと貰えよー」



嫌いな言葉、日直。

あぁ、何で私は佐藤なんだろう。


で、誰だよ。出席番号が私の前な奴




『＿＿＿プリン頭じゃん、』



そっか。アイツ弧爪だもんね。そりゃそうだ。

え？話しかけるの？？一般人が、不良に？？



マジで、何で私は佐藤なの？？



プリン頭の方を見れば、何やらゲームに熱中している。

そんな彼を、少し離れたところから見る


あ、そのボス私も苦戦したとこ


待って覗きじゃない。


たまたま見えたんですぅ！


話しかける機会を伺ってるんですぅ！！！




あ、弧爪くん死んだ。





『ｯｽｰ＿＿＿……あの、弧爪くん。


君の後ろの番号の者なんだけど、

その、＿＿日誌とか持ってたりします？』






「＿＿っえ、…」


勢い良くこちらを振り返った。

しかし目は合わないし、視線は忙しそうに彷徨っている


何だコイツ。もしかしてあれか？


普段は人見知りだけど、拳で語れば普通に話せる的な？




「＿＿日誌、……あ、ごめん。渡してなかった」





『いや、大丈夫っす。今日もお疲れ様っす』



なるべく波風を立てぬよう、腰を低くして接する。

それにしても弧爪くん、あのボス倒せてないのか


少しの優越感に浸る。




「あの、日誌＿＿」





『あ、ごめん！日誌ね、ありがとうございます！！！』


急いで日誌を受け取り、自分の席に着く




へぇ、不良の癖に文字が綺麗だ。


私の方が綺麗でしょうけどね！！！



その日は、プリンを参考に日誌を埋めた

なのに放課後まで日誌が終わらないって何？










「(絶対、俺がゲーム終わるの待ってた。最悪)」






「研磨ぁ？そんな渋い顔してどーしたよ？」






「＿＿はぁ。」







「人の顔見てため息！？？ちょっと研磨くん？？？」

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