Ep.11 -こんにちは、槍兵君- ページ17
ギルガメッシュ目線
「良く来た、"神殺しの槍兵"よ！
さあ、我の前に来るが良い。
そして__その名を述べよ！」
我は目の前にいる槍兵を見つめながら
声を張り上げる。
鼻筋が通り、整っている美しい顔。
海の深淵の様な深い青の目に、
首に掛けている黒曜石の様に美しい
黒く艶やかな髪。
奴が動く度に
涼やかな音を鳴らすイヤリングや
首にはめている金の首輪。
腕で美しく煌めく
ルビーとサファイアのブレスレット。
服はあまり美しいとは言えないが、
槍兵らしさを表していた。
適度な華美が、
余計に奴の美しさを目立たせている。
「(…ほう、存外に愛いでは無いか。)」
この我がそう思うのだ。
周りの者共もそう思っているのであろう。
奴は、そんな我らの視線をものともせず
我の前に来て名を言った。
名を、Aと言うらしい。
…A、だと？
我は一瞬思考が止まった。
脳裏にこの前の夢が浮かび上がる。
…まさかな。
そう思い直し、気を取り直すと
目の前にいる槍兵に目を向ける。
「そうか、Aと言うのか。
…そう言えば、
我の名を言っていなかったな。
我の名は___ギルガメッシュだ。」
もし、
真に我と何かしらの関係があったのなら
名前を言えば、もしくは…
と思っての名乗りだったのだが、
奴は意に反して
不敵な笑みを崩さなかった。
『へぇ、ギルガメッシュ王か。
じゃあ俺もそう呼ばせてもらうぜ。』
そう飄々とした態度で言った。
前々から思っていた事だが、
…どこか、掴み所の無い男だ。
何だか__
"人間に対して興味が無い"
…と、言う様な。
…その辺りのことも探りを入れておくか。
そう考えを纏めて再び口を開く。
「あぁ、構わん。そうするが良い。
…さて、ウルクを案内してやるのだったな。」
そう言って玉座から腰を上げ、
階段を1段降りる。
そこで奴が口を開く。
『あー、確かにそう言ったな。
だが俺なんかに時間を使って大丈夫か？
王は忙しいんじゃねぇのか？』
奴にも気遣いという言葉はあるらしい。
そんな事を無表情で言ってきた。
我はそんな奴に言葉を返す。
「たわけ。
王に二言は無い。」
それを聞いて、
Aは屈託の無い笑みを浮かべた。
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ヨル(プロフ) - もなかさん» 感想有難うございます〜！頑張りますね！ (2020年4月23日 1時) (
レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - すごいおもしろいです！！！更新頑張ってください！！ (2020年4月22日 15時) (レス) id: ba3cbcb107 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - ディアさん» 有難うございます〜！頑張りますね！(*^^*) (2020年4月16日 12時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
ディア - めちゃめちゃ面白いです！お話の続き楽しみにしてます！更新頑張って下さい！^ - ^ (2020年4月12日 22時) (レス) id: f4badc1d91 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 柚夜─YUYA─さん» 感想有難うございます！面白いと言って頂けて嬉しいです〜！更新頑張りますね！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑飴 | 作成日時：2020年1月26日 20時
