Ep.8 -疑いから生まれた談笑- ページ14
※ギルガメッシュの持論は
Fate/EXTRA CCCから引用してます。
「…ふん、何かと思えば。」
彼は心底呆れたような口ぶりで
その質問に対する感想を言う。
月はそんな彼を優しい光で包み込み
壁に寄り掛かり、Aを見やる彼を
より一層神秘的に感じさせた。
そんな彼を見ながら
Aは小さく舌打ちすると
『御託はいいから、さっさと答えろ。』
そう静かに言い放つ。
彼はやれやれ、と言いながら
大儀そうな動きで腕を組み直した。
「仕方あるまい、答えてやろう。
我は…
神に次世代の王としてこの身を作られながらも、
その神を否定している。
神の言いなりになぞ成ってはやらん、とな。」
彼はそこで一旦区切り、
口端を釣り上げる。
彼の慧眼は、終始Aに向いていた。
まるで__彼を見定めるかの様に。
「そも、
…この我が神に平伏すような輩に見えるか？」
その挑発的な言葉に、
少し驚いた様なAの顔は歪み、
満面の笑みを浮かべた。
『…くははｯ、確かにそうだな。
我ながらおかしな質問をした、許せ。』
Aから発された声は心底愉快そうだ。
現に彼の顔は可笑しそうに歪められている。
それに釣られる様に彼も軽く笑い、
「良いぞ、貴様に免じて許してやる。
さぁ…他に質問は無いのか？
我は忙しいのだ、疾く言うが良い。」
そう、少し柔らかな声で言った。
それを聞いて、Aは軽く深呼吸をしてから
彼に質問を問う。
『あぁ、じゃあ最後の質問だ。
さっきアンタは…
"神の言いなりにはならない"
…って言ったよな？』
その質問に、彼は正解の意味で頷く。
「あぁ、確かに我はそう言ったな。
それがどうかしたか？」
そう聞いて、Aは
彼に向けて軽く笑いながら続ける。
『じゃあ、アンタは何故__
このウルクの至高の王として、
王の玉座に座っている？』
つまりAはこう言いたいのだ。
このウルクの王として玉座に座るのは、
君を作った神の思惑通りの行動では無いのか。
__と。
それを聞いて、
彼は一瞬その慧眼を見開いた。
だが、すぐに愉快そうな表情を浮かべ
くくく…と、
小刻みに肩を揺らして笑う。
そして、
その表情のまま向き直り
誇らしげに言い放った。
「ふはははは！
そんなのは決まっておろう！
この国が____いいモノであったからだ！」
それを聞いて、
Aは口角を上げた。
『…ふ。気に入った、合格だ！
いいぜ、話を聞いてやるよ！』
彼に向けていた槍を下げ、
笑みを向けながら彼の前に移動した。
Ep.9 -賢王様からのご依頼-→←Ep.7 -賢王と槍兵の対面-
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ヨル(プロフ) - もなかさん» 感想有難うございます〜！頑張りますね！ (2020年4月23日 1時) (
レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - すごいおもしろいです！！！更新頑張ってください！！ (2020年4月22日 15時) (レス) id: ba3cbcb107 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - ディアさん» 有難うございます〜！頑張りますね！(*^^*) (2020年4月16日 12時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
ディア - めちゃめちゃ面白いです！お話の続き楽しみにしてます！更新頑張って下さい！^ - ^ (2020年4月12日 22時) (レス) id: f4badc1d91 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 柚夜─YUYA─さん» 感想有難うございます！面白いと言って頂けて嬉しいです〜！更新頑張りますね！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑飴 | 作成日時：2020年1月26日 20時
