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「Aちゃ、グッ」
「ステイ、侑ステイだ、この駄犬が」
「おい誰やねん捻れた世界の白黒教師のマネしてるやつ」
「角名や」
「角名めっちゃモノマネ上手いもんな」
「去年文化祭のモノマネ大会優勝したのってお前？」
「そんっなんっ！どうでもええねん！！！！Aちゃんに引っ付かせろや！！」
「あかん、こいつ反省してへんわ」
「侑やしな」
赤木とアランは呆れて腕を組む。
少し引き離せば大人しくなるかと思っていたのだが、侑は逆に燃え上がってしまったようだ。
彼らは気づいていないが、恋とは障害があればあるほど燃えるものなのである。
親だとかライバルだとか身分だとか、恋物語には必ず障害が付き纏う。
かの有名なロミオとジュリエットも、バリアフリーな恋であったならば3ヶ月ほどで別れていただろう。
「ツム、お前そもそもAちゃんに許してもらえるようなんかしたんか？」
「なんかって…なんやねん」
「はぁ…。せやったわ、お前はそういうやつやったわ」
「あぁ？」
「お前今まで女の子と付き合っても相手を思いやったことなんか一度もないもんな。
どうせ、ご機嫌とりもしたことないんやろ」
「当たり前やろ。付き合ってやってるだけでも感謝しとき」
「そういうとこやでホンマ」
治は冷めた目で侑を見下す。
失望と侮蔑が混ざりあったような目だった。
「女のご機嫌取り一つも出来ず、よくそんな日の下を歩けるな。
Aちゃんにとってのお前なんて、数あるうちの一人やで？相手にされんどころか嫌われとんのとちゃう？」
「き、嫌われる？俺がか？」
「おん。あんな別嬪さんが他の男からノーマークなわけあるかい。
どうせ、内心“下手くそ”思われとるで」
「グハッ」
下手くそ、というワードに侑は過剰に反応した。
実際言われたことがあるからである。
その4文字は、すっかり侑のなかでトラウマ化していた。
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星兎う次 - 初めましてー！星兎（ほしうさ)です！次のお話楽しみすぎます！頑張ってください (2022年3月29日 14時) (
レス) @page37 id: f37909bd7f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっけ - 面白いですね！ (2021年12月24日 17時) (レス) @page26 id: 0c84fcb925 (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 続きみたいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい (2021年12月11日 20時) (レス) @page26 id: 89bf261545 (このIDを非表示/違反報告)
とも - めちゃくちゃ面白いです!文の表現の仕方も好きです!更新楽しみにしてます！ (2021年11月15日 2時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 返信遅れました。ありがとうございます！とっても励みになります〜！これからも頑張りますね (2021年11月6日 9時) (レス) id: de4d0642cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2021年10月27日 15時
