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山田side
「大ちゃん、そろそろ帰ろうよ…」
『やだ!絶ッ対来るまで待つもん!』
今俺たちは大ちゃんが好きな女の子が学校から出てくるのを待ってる。
かれこれ2時間ぐらいずっと待ってるけど、一向に来る気配はない。
「もー大ちゃん、俺帰るよ。」
『それもヤダ!』
…ガキかよ
おもちゃを買って貰えなくてクズっている子供みたいに、何を言っても
ヤダ!って答えて、全然帰ってくれない。
すると空から水滴が落ちてきた、
雨だ。
「大ちゃん雨!ほら帰るよ」
『まだいるもん』
「バカ言ってないでほら帰るぞ!」
俺はなかば強引に大ちゃんの腕を引っ張って
近くのスーパーへと雨宿りで入った。
外を見るともっと酷くなってきている。
俺の家はここから1時間。
はぁどれもこれも大ちゃんのせいだ。
1つ文句を言ってやろうと大ちゃんの方をむくと、
泣いていた。
「なんで泣いて……」
『泣いてねーし。』
そうやって大ちゃんはいつも強がる。
俺はそっと大ちゃんをだきしめた。
何も言わず、そっと
すると大ちゃんは声を上げて泣いた。
きっと告白できなかった自分が嫌になったんだろう。
その後は大ちゃんが泣き止むまでずっとずっと
抱きしめていた。
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作者名:slowry | 作成日時:2020年2月6日 6時