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六十訓 ページ12




船へ乗り込んで一息吐いた



「さっき、逃走ルートがどうのって

言ってましたけど何のですか?」


『ん?下見てみ。』


「下?」



そう言って新八くんと神楽ちゃんは覗き込む



「あ、真選組。」


『ヅラとか特に見つかったら面倒臭いやん?

だけん、うちが今のうちに逃走経路を考えるんよ。』



すると新八くんは難しい顔をする



「でも、Aさん方向音痴ですよね?」



この子中々に痛いとこ突いてくるな……



『そ、そうけど、これがあるけん大丈夫。』



さっきヅラの部下さんから借りた

パソコンとケーブル、そして自分のスマホを出す



「これでどうするあるカ?」


『道が分からんとやったら上から見るとさ。』


「「?」」








新八side



パソコンにスマホをケーブルで繋ぐと

すぐにパソコンを操作し始める


皆Aさんに釘付けだ



「あの、今、何してるんですか?」


『ん?ハッキング。』


「は、ハッキング!?」



ハッキングなんて普段生活の中だったら

テレビのドラマくらいでしか聞かない言葉


それを平然とした顔で行うAさん



『この辺の港の防犯カメラを全部ハッキングして

パソコンに表示されるモニターを見ながら

真選組と銀時達が鉢合わせせんようにすると。


あ、このパソコンからハッキングしたことは

削除したら分からんくなるけん

後処理は心配せんで良かけんね。』



さっきの″上から見る″と言っていた意味が

やっと分かった



そして、彼女が相当頭が良いということも


本職?であろう医者になるにしても

膨大な知識が必要だと思う


更にからくりにも強い


いとも簡単にハッキングするぐらいには


この人は僕達が思っているより

凄い人なのかもしれない



僕が考え込んでいるうちに

準備が終わったようだ



Aさんは耳にマイク付きイヤホンをして

パソコンを操作しながら指示している




画面を覗き込むと何か言い合いながらも

真選組から一切見つからず進む二人



それが出来ているのは紛れもなく

ここで指示している彼女のお陰




これが伝説の攘夷志士を従えていたその″司令官″

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作者名:睡眠足りない布団好き女子 | 作成日時:2021年2月7日 21時

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