【銀魂】元攘夷志士司令官は幕府専属医師

三十七訓 ページ38

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「初めまして、新八の姉の志村妙です

いつも新ちゃんがお世話になってます」



『あ、いや、全然！うちは九条Aです

医者してます。こちらこそよろしくお願いします』



次は新八くんの家に来た


新八くんのお姉さん…妙ちゃんとはこれが初めましてだった


凄いきれいやなぁって思っとったら

キャバ嬢をしていると聞いて納得した


最近の悩みは

ゴリラストーカーが至る所にいることらしい


これまでの経緯を妙ちゃんに話せば


「私は覚えているのに

一方的に忘れられるなんて胸クソが悪いわ

新ちゃん、これで私を殴って

銀さんの記憶だけ取り除いてちょうだい」



「姉上、僕エスパー？」


新八くんに金づちを渡そうとする妙ちゃん


なんか、思ってた性格と違うぞ…………。



すると今度は銀時を殴ろうとする


そこですかさず二人が止めに入る


が、妙ちゃんを止めたのは銀時で


「必ずあなたのことも思い出しますので

それまでしばしご辛抱を」


「……いやだわ、銀サン如きにドキドキするなんて」


銀時の顔と言葉に頬を染める妙ちゃん


ちょっと分かる気がする…………。




すると何故かコタツの中から近藤さんが出てくる


『えっ、近藤さん？』


「あれ！？

万事屋以外に違う声聞こえると思ったら九条くん！？

なんでこ…って痛い痛い!!」


「何をしてんだてめーは…」


「いや、あったかそうだったんでつい寝ちゃって…」


どうやらゴリラストーカーとは

近藤さんのことだったらしい


ホントに大丈夫なんかな真選組……。



『ん？銀時、どしたん？』


「え？あ、いや、何だか甘いもの見てたら

不思議と体が引き寄せられる気がして」


「あっ!! 甘いもの!!」


「甘い物食べさせたら記憶が蘇るかもしれないヨ!!」


『妙ちゃん、甘い物家にない？』


「え？ちょっと待っててください！」


「銀ちゃん！戻ってきてヨ！銀ちゃん！」


「う、う……」


『！！銀時！思い出した！？』


「ぼ…僕は…僕は…」


あともう少しで……!!








「…俺は！」


『銀時!!』


「銀ちゃん！」


「銀さっ…」








ガボッ








ドサッ








妙ちゃんが持ってきた何かによって倒れた銀時



『た、妙ちゃん、それ、何？』


「卵焼きです。今日は甘めに作ってみたから」


「いや〜なかなか個性的な味ですな。この卵焼…」

ドサッ








「「君たちは…誰だ？」」

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