三十五訓 ページ36
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『ご、ハァごめん、ハァお待たせ……』
「あの、電話してから三時間経ってるんですけど…」
あのあとすぐに家を出たのはいいのだが
またも迷ってしまい、近いはずの万事屋に行くのにも
三時間経ってしまった
「方向音痴すぎません!?」
『あー、昔からなんよねー。
ね?銀時……って、記憶ないとやったね』
うちの目線の先には
眉が寄っていて目も死んでいないが
紛れもない坂田銀時がいた
「え?あ、あの、
「銀ちゃん、A姐あるヨ!」
「覚えてませんか?」
「え、あ、あの、」
「?どうかしました?」
「あ、いや、その、Aさん?でしたっけ?
凄く笑ってますけど……」
『いや待って、銀時が僕?アッハッハッハッハッ!!
や、やばいこれ!! ひぃ、お腹痛い……!! 僕…ブフッ!!』
「おいコラ!! 何笑ってんだあんた!!」
いや、銀時が僕とか笑いしか出らんわ
これあとで録音しとこ
『…………ブフッ』
「もういい加減にしてくださいよ!!」
『あ、ごめんごめん……ブッ』
「ダメだこれ。……もういいや、
Aさん医者なんですよね?
銀さんのこと診てくれません?」
少し飽きれた目で言う新八くん
ぴえん(キモい)
『でも病院で診てもらったとやろ?
病院でなんて言われたん?』
「人間の記憶は枝のようにつながってるから
なんかきっかけがあれば思い出すって言われたアル」
『まぁ記憶喪失やしなぁ……
とりあえずその左腕痛いやろ?
これ、痛み止めやけん食後に飲んどき』
そう言って何錠か入った薬を渡す
「あ、あの、あなたは?」
『あー、自己紹介まだやったな
うちは九条A。今は医者しとる。
あんたとは所謂幼馴染なんよ』
どう?思い出した?と聞けば
「す、すみません」と謝られた
なんか変な感じやな銀時に謝られるって
『てか、なんか銀時カッコよくなってね?』
「んー、そうあるカ?」
『あれかな、目と眉が離れてないからかな?』
そう言って銀時の眉毛を人差し指で動かす(?)
「えっ、あ、あの、その、」
『んー、あんま変わらんなぁ』
「あ、あの!」
『え?』
そう言って両手首を掴まれる
「ち、近いです!!」
『へ』
そう言う銀時の頬は赤くなっている
な、なんか、うちまで照れてきた……
『え、あー、うん。ごめん…なさい』
新八と神楽は心の中で思った
((イチャついてんじゃねェよ。))
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睡眠足りない布団好き女子(プロフ) - 壊さん» 最新刊の方でしか移行したことを言っていなかったのでこちらこそすみません、、むしろそんな風に言って下さって嬉しいです泣良かったらpixivの方もよろしくお願いします! (10月27日 2時) (レス) id: cbef1df3cb (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - 睡眠足りない布団好き女子さん» あぁ、なるほど!そういう事でしたか!すみません、この小説をパクられたのかと思ってしまいました… (10月26日 5時) (レス) @page50 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠足りない布団好き女子(プロフ) - 壊さん» pixivにリメイク版を載せているのですが、もしかしてそれのことですかね?占ツクでの更新を辞めてpixivの方に移行したんですよね。【奈々美】という名前で活動しています。 (10月25日 23時) (レス) id: cbef1df3cb (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - この小説、見たことあります。ストーリーの構成が完全に同じですね。しかもセリフも所々同じです。構成等がほとんど同じの標準語ver.で書かれた事は無いですか? (10月19日 20時) (レス) @page22 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠足りない布団好き女子(プロフ) - 夢花さん» ありがとうございます!! うちもどんどんキュン死するような小説書いていきますねわ笑引き続き、弐・参の方もよろしくお願いします! (2021年6月2日 21時) (レス) id: 4363425499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睡眠足りない布団好き女子 | 作成日時:2020年10月31日 7時