【銀魂】元攘夷志士司令官は幕府専属医師

十一訓 ページ12

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「赤い着物の……女が…………、」



「こっちに来るな……………!!」




目の前にはたくさんの隊士達が

「赤い着物の女」と苦しそうに呟いている



「これだけの人数寝込んでて俺達も困ってるんでさァ

どうにかなりませんかねィ？」


『お前は医者をなんだと思ってんだ。』




どう見たってこれ何かの怪談話でしょ!!



全く病気でも何でもないじゃん!!




「大丈夫でさァ。九条さんなら何でも出来ますぜ。」


『沖田君ってたまにうちにSぶっ込んでくるよね。』



すると襖が開く音がする



「あ、九条君じゃないか！」


『近藤さん、どうも。』



「この前は助かったよ！

お陰で痛みもないし傷も残らなかった。」



例のガマ野郎の奴か



『それは良かったです。

それで、この状況は……………』




近藤さんによると

″赤い着物″の女を見たと言う人達が

次々と寝込んでいるらしい




「稲山さんが話してた怪談のですかねィ。」


「バカヤロー幽霊なんざいてたま…

何でてめェがここにいやがる。」



急に話に割り込んできたと思ったら


そこには憎き土方クソ野郎が居た



『何でって言われても…

今日は皆さんの定期検診日だからですよ。


まぁ、皆さん寝込んでいらっしゃいますし、

今日は(土方さんが来たし)帰りますね』



「おい()の中まる見えだからな」



そんな土方さんの言葉を無視して

うちは近藤さん達に挨拶して屯所を後にした


その途中ジミな隊士さんと

如何にも怪しそうな3人組と会った



その中の一番デカい人はうちを見るなり

頬をバシバシと叩いて

何度もコチラを凝視していた



他の二人も少し慌てた様子だった



ジミな隊士さん……長いな

ジミーでいいや



ジミーが言うにはこの三人は拝み屋らしい



近藤さんが「霊を祓ってもらおう」と言って

ジミーが呼んできたらしい




さーて、仕事も減った所で

″万事屋″行ってみようかな

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