ジオメトリック・ラブ ren&sho (ページ18)

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「あっれぇ？Aちゃんじゃーん！」

「ああ！ほんとだぁ！あれあれ？永瀬くんは～？」

きゃはは、と言いながら先輩と私の前に現れたのは私をいじめてきた人達で。

「なんで、」

「あ！そっかぁ～、永瀬くんに捨てられちゃったんだった！」

そう言いながらチラッと横目で先輩を見た。

「…新しい彼氏さん？もう出来たんだー、やっぱり尻.軽」

「…ちがっ、」

「は？」

吐かれた言葉は変わらず、胸に突き刺さって

俯いて唇を噛んで、ギュッと手を握り締める。

先輩、引いたかな。

こんな情けないところ見られて、

「…っわ！」

急に目の前がぐらついて、先輩の背が前に来る。

腕がグッと握られていて。

「Aちゃんのどこがいいんですかー？」

「……」

「せんぱ…「なんで、お前らに言わなあかんの？」

低い声が私の耳に通る。

「Aのことお前らにとやかく言われる必要ないねんけど。」

「はぁ？」

「もう行っていい？」

行こ、と私の腕を引いて人混みをぐんぐん進んでいく先輩。

「あの！先輩！」

「ん～？」

「どこ、行くんですか？」

さっきのお祭りの賑やかさがまるで嘘のように静かな路地。

まだ、先輩の足は止まらない。

お互い無口のまま、

やがて、付いた場所は星が良く見える小さな公園。

「綺麗やろ？星。」

「綺麗！とっても。」

「…なぁ、教えてくれへん？過去にあったこと。廉のことも。」

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@__reimu_nano にて短編のお話流してます。
良ければご覧下さい。