ジオメトリック・ラブ ren&sho (ページ31)

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side of 紫耀

「は？」

間抜けな顔をした廉

Aと廉の間に溝が出来た時、何となく面白くなかった。

正直、Aが苛められてるとか嫌やった

やって、...好きな子やもん。

傷つけられたくなかった。

矛盾が走る俺の脳内を落ち着かせるにはAと廉の関係を徹底的に壊すか、修復させて正真正銘戦いを挑むか。

まあ一種の賭けやった。

俺にベッタリのゆあを使って、俺の賭けがどっちに傾くかは時流に任せて

で、結果は後者。

これからどうなるかは全てA次第。

それを全て廉に伝えるとギュッと手を握っていて表情は俯いているため見えないが大体の予想はついた。

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side of A

平野先輩が廉に話してる内容全部聞いちゃった。

先輩の謎な言動が全て明かされた今、ここになにか変化をつけれるのは私だけで。

「...そんなのわかんないよ、」

情けない声も漏れる。

私はずっと、廉が好き、

って、あれ？恋ってなんだったっけ？

わかんないや、

確かに小さい頃から一緒にいて、当たり前のように隣にいたから隣にいなくなった廉のことを考えて幾度と涙を落とした。

でも、自分の責任だから、弱音は吐けなくてシフトチェンジは言い方が単だけど、

ちゃんと向き合う

それだけ、かな

今は。

ズルズルと壁に凭れていた体が落ちていく。

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