Genoise【短編集】 (ページ11)

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仮装恋愛(祥生) ページ11

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ユキ『A！今度のハロウィンどんな仮装する？』

｢うーん、あんまり派手じゃないやつがいいかなあ｣

ユキ『な〜んでよ、派手な仮装できるのなんてJKの特権でしょお〜！！！』

｢え〜.........｣

今年もハロウィンの時期が近づいてくる。中学までは学校があったし、部活に入っていたからハロウィンなんて関係ないただの1日だった。

でも今年は違う。うちの高校は創立記念日がハロウィンで学校が休みになるからいつメンで仮装してお菓子パーティーをしよう、と言う話になったのだ。

いつメン、とはユキと私、それに翔也、碧海、汐恩、祥生の6人の事なのだけどいっつも一緒にいるし6人で休日に遊ぶことだって何度もあったはずなのに仮装をするとなると急に緊張する。

ユキ『もう〜.........祥生に可愛いって思われたくないの？』

｢それは.........思われたいけど.......｣

ユキ『じゃあ可愛いの着ようよ！ほら！これとかどう？』

ユキが提案してくれたのはちょっと、いやだいぶ丈が短い警察の衣装。

｢え〜.........ユキはスタイルいいから似合うけど私は似合わないよ.........｣

ユキ『何言ってんの！私より細いのによく言う！』

結局ユキに話をうまく丸め込まれ、警察のコスプレをすることになってしまった。

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