*序章 ページ1
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いかにして私が
あの方達の下に招かれたか___
それを書く前に一つ
私自身にいつもの 常なる問いかけをしておこう
白露の 置くを待つ間の 朝顔は
見ずぞなかなか あるべかりける
清少納言
朝、草の葉に白い露が現れて消えるまでの
ほんのいっときの間...
それしか咲いてくれない朝顔の花は、むしろ見てしまうことで切ない思いに駆られる
そんなことならいっそ
花など見ない方が良かったのではないかと__
同じように、人の美しさ、栄光、誇りといった
「華」
もまた、いつか失ってしまうのならば
そもそも求めない方が良いのだ、と。
そう考える人は多いだろう。
華が輝かしければ輝かしいほど、
失われた時の空虚さは
耐え難いものであるから___
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作者名:凜華 | 作成日時:2018年8月15日 20時