頼まれたからには ページ28
(厄介事はお断りなのだけど…。)
サッカー選手の現役達を眼前に、私は胸中ボヤく。
あの後、私は一人の時間を有効活用し読書を満喫していた。
筈が…何故か気になり、様子見がてら薄暗い洞窟へ足を運んだ。
丁度その時だっけ…？
狩屋くんが余計な発言で口を滑らしたのは。
まぁ発言した本人が困惑していたのを見、可笑しさのあまり笑ってしまったのは…この頁だけの秘密だけれど。
それと書かれてこそないが、冒頭の思惑を然り気なくシアンにツッコまれたが棚に上げるとしよう。
吹雪「ねぇ、静乱ちゃん。逆って？」
そう吹雪さんに尋ねられ、私は30秒程思考回路を施す。
静乱「当時、私含め4名は指導者の立場としてこの島へ派遣されました。シード達の能力向上と改善を目的に。……まぁ、今回が二度目の来訪ですね。」
三国「来た事あったのか？！」
三国くんの言葉に頷きで肯定を示し、自分から話す事はないと
静乱「私からの情報提供は出来かねる為、詳しく知りたければ元シードの彼からお聞き下さい。」
別に絶縁したのだから彼等へ話したって構わない。
しかし幾ら請われようが提供を行う優しさなど、
もう部外者の身だけれど…これでも規則上、受けた依頼内容は極秘とされてるからだ。
喩え此方からの情報提供は不可能でも、この場には当時を知る彼が居る。
少し考えた末、マモ兄は剣城くんに訊く。
円堂「剣城、話してくれるか？」
剣城「……分かりました。」
その数泊
……何故こうも人は律儀なのだろうか？
私がコクと頷けば…私は彼の、彼は私の、マモ兄達は彼の了承を無事得た。
当人に代わり説明を引き受ける剣城くんの親切心に、ホッと胸を撫で下ろす私。
次いで小幅に3
静乱(ぁ…怪我の安否、訊いてない。)
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作者名：暗明 | 作成日時：2022年10月26日 19時
