★storia★優しさと ページ9
extra→社くん
あるーひ、もりのーなか、くまさーんに
「出会っちゃうんだ……」
目の前には大きなくまさん。
恐い、でも、やるしかない
「よ、よーしよしよし
おいで？良い子だから。」
少し、震えそうになりながら
ゆっくりと手を広げ伸ばす。
「良い子だねー。そうそう」
ゆっくりとこっちに歩いてくるくまさんに、また声を掛ける。
それに合わせて、自分も近付く。
残り１メートル。
そのくらいだろうか、私がこけたのは。
ヤバい。そう思って慌てて顔をくまさんに向けると、獲物を捕らえた目。
ダメだ。ごめん、
街のみんな、トラウマ残しちゃうかも。
こんなことなら、社くんにもっとちゃんと好きって言っとけば良かったな。
頬をぬらすものを拭いて、
覚悟を決め、ぎゅっと目をつぶる。
するとくまさんの声が、
低い声から高い声へと変わる
だんだんと遠くなる声に｀え´と目を開けば
見慣れた４本の尻尾。
「なーにやってるんですかー、カストさん。そんなところに座り込んでー」
「社く……」
目の前にいたのは、大きなくまさんではなく
相変わらずの、社くんの姿。
「……くまさん、は？」
「さー？」
「…そっか…そっか。」
変わらずの作り笑いだけど、
その作り笑いに安心するのは、悲しくなるのはどうしてだろう。
「社くん、ありがと……」
「ていうかー、最近ここに熊出るってレイにーさん言ってましたよねー？」
「へへ…どうしても、森に取りに行きたいものがあって」
怒られるかな、とうつむいて答えれば
「はぁ、次から森に行くときは言ってくださーい。
仕方なーくついていきますんでー、仕方なーく。森で死なれるよりましですからー」
思ってもみなかった返答にまた、顔をあげる。
「で、立てますかー？
腰抜けたー、とか言わないでくださいよー？」
「うん、大丈夫！
腰抜けてないよ、なんたってカストだもん！」
元気いっぱいの声で立ち上がり
少し震える声と足に気付かれたかな、と
社くんの顔を見れば眉を潜めていた。
「だーかーらー、そー言うのがめんどーなんですよ」
「ごめ…」
「泣くならとっとと泣いて
いつもの表情に戻ってくださーい」
その言葉に糸が切れ
ポタポタと地面をぬらしていく。
社くんは何も言わずただそばにいてくれた。
途中小さく呟いた、ありがとうの言葉も社くんは
きっと聞こえてないふりをしてくれてる。
森に行ったのは、社くんに贈るプレゼントを取りに行ってたってことは、もうしばらくの秘密。
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かりぃ - 如月彩芽さん» ぎゃぁあ！めちゃくちゃ遅くなってしまってすいません！！イメージとしては、そこまで弱くないけど強くもない、といった感じです！なので書くときにやりやすい方で書いてくだされば良いですよ！（基本的にフリーダム）本当に遅くなってしまってすいません！ (2016年3月25日 9時) (
レス) id: 643a9351f5 (このIDを非表示/違反報告)
如月彩芽 - おはようございます！小咄を書くときに確認したいんですけど、カストさんってお酒弱いですか？ (2016年3月19日 8時) (レス) id: 5caab604ad (このIDを非表示/違反報告)
Bass@あんず(プロフ) - 大丈夫です ありがとうございます！ (2016年3月16日 15時) (レス) id: 238d1bd1c6 (このIDを非表示/違反報告)
逢鹿(プロフ) - 頂いたイメソン載せさせていただきました〜。合わせてイラストも描かせていただきました〜。 (2016年3月12日 23時) (レス) id: 65ccfaf92d (このIDを非表示/違反報告)
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