検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,568 hit

★Storia★想いと意味 ページ8

extra→和鎖



キラキラのアクセサリー。
久しぶりに街に出たら、上がるテンション。


「これかわいー!」


横から聞こえるのは、和鎖の声。
これも、可愛い!と答えれば


「これとか、双子コーデに使えそうじゃない?」

見せてくれたのは、可愛いシュシュ。

「うん、カストちゃんにも似合ってる、」



そのあともたくさん悩んで買ったのはシュシュひとつで。そんな買い物も楽しい。




「カストちゃんは、さ?」

「ん?」


ふと、投げ掛けられた言葉。

「社兄様のこと、名前だけで呼ばないの?」

「ぅ、え?!」

驚いて顔を見れば、優しい顔をした和鎖。


「好きなんでしょ?
やしろん、じゃなくて社って呼べばいいんじゃないのー?」


いや、ね、呼びたいのよ。少し。

特別な感じがするし、意識してもらえるかもしれないし。

でもね、

「やしろんは私のこと
なーんとも、思ってないからなぁ……」

「そんなことないと思うよー?」

「それ以前にさ、恥ずかしいぃぃい」


素直に、心の内を叫べばクスクスと笑い声が聞こえてくる。

「カストちゃん、かーわいっ」

ばっ、と見れば和鎖はいたずらっ子の笑みで笑ってて。

「可愛いのは和鎖だよ!?」

「いつか、勇気出たら良いね。」


何だかんだ、応援してくれるから
いい親友持ったなって、今日来てよかったなって。

「うん、和鎖ありがと!」


気がつけば、分かれ道で和鎖と背を向けて歩いて帰る。



勇気が、ないって言うのは本当だけど、

もっとやしろんの横を歩くのに恥ずかしくない

堂々としていられる女性になるまでは、

やしろんが私を選んでくれるまでは、

私はまだ、ただの友達。だから。

資格はない。


だけど、いつか、

「……やしろ」

どんな意味が含まれてるのかな、
誰の想いが込められてるのかな、

いつか、その意味を知って
君の名を呼べる日が来るといいな。


ポツリ、呟いた名前は空に吸い込まれて、
空見上げれば、真っ赤な夕日が近くに感じた。

★storia★優しさと→←カストの友達6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:忘却の街 , かりぃ , オリジナル , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かりぃ - 如月彩芽さん» ぎゃぁあ!めちゃくちゃ遅くなってしまってすいません!!イメージとしては、そこまで弱くないけど強くもない、といった感じです!なので書くときにやりやすい方で書いてくだされば良いですよ!(基本的にフリーダム)本当に遅くなってしまってすいません! (2016年3月25日 9時) (レス) id: 643a9351f5 (このIDを非表示/違反報告)
如月彩芽 - おはようございます!小咄を書くときに確認したいんですけど、カストさんってお酒弱いですか? (2016年3月19日 8時) (レス) id: 5caab604ad (このIDを非表示/違反報告)
Bass@あんず(プロフ) - 大丈夫です ありがとうございます! (2016年3月16日 15時) (レス) id: 238d1bd1c6 (このIDを非表示/違反報告)
逢鹿(プロフ) - 頂いたイメソン載せさせていただきました〜。合わせてイラストも描かせていただきました〜。 (2016年3月12日 23時) (レス) id: 65ccfaf92d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かりぃ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年3月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。