★イケメン！★

その14 （襲われる？） ページ15

翔平「基本夕方6時以降は家にいるから。」





ようやく彼が私から離れる。





…やっぱり離れて欲しくなかったかも。





そんなわがままな感情を抱きつつ、





A「じゃあ、明後日の夕方6時くらいに遊びに行きます！」





と、思い切って言ってみると。





翔平「よっしゃ、決まりね！

じゃーバイバイ！！」





A「はい！ じゃあまた！」





手を振って別れる。が…





な、なんと…

翔平くんと遊ぶ約束を取り付けれただと…！？





こ、これってデート？





しかもおうちって…





もしかしてあんなことやこんなk





…ちょっ、何考えてんの///






不審者と思われないうちに考えるのをやめた。









家に着いて、ご飯が出来上がるころ。





『ガチャ』





涼介「ただいまー！ おっ、いい匂いすんじゃん！」





キッチンを覗きに来る彼に、

テンションが上がりきっていたこともあって
こんなことを言ってみる。





A「ダーリンおかえり♪ ごはんにする？ お風呂にする？ それとも…」






最後まで言い終わらないうちに、





彼が顔を近づけてきて、





涼介「そんなこというと…

おれ、ほんとに襲うよ？ いいの？」





曲げた人差し指で私のあごを支えながら、親指で私の唇をなぞる彼。





芝居がかった口調に、完璧すぎる顔が作る甘い表情。





思わず息をのむと、





涼介「うぇっへ〜い♪ イチコロ〜♪ おれに勝とうなんて百万年は〜やい〜♪」





私の鼻を突ついて突然小躍りし始めた。





冗談かよ。





あせったー…………！！





というかべつに勝とうとしてません。(*_*)





当の本人は私に背を向けて危ねー、とかなんとか言ってる。なにあれ。





ともかく、あれはやばかった。





軽々しくああいうこと言うとまた遊ばれる。気をつけよう。と、密かに誓った。









お腹も満たされて、寝る準備をするころ、





福士蒼汰くんからLINEの返信がくる。





今日はいろんなことがあったんだよ、と、彼に返信する。





何気ない会話がすごく楽しい。





すごく波長が合うというか、自然体になる。





また会っておしゃべりしたいなー、なんて思いながら眠りについた。









次の日。





今、私は自分の知名度を上げるため、

昨日と同じく社長に連れられていろんな監督のところに挨拶しにいっている。





でもってここは『今日、会社休みます』の撮影現場だ。

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