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振り返る勇気もなく、ただただ立ち尽くす。
どうする？逃げるか？
相手は妖怪、下手に相手してどうなるか分からない。
1番は無視。
だけど、ここで立ち止まってる時点で無視は流石に無理がある。
身体は動かないものの、頭は忙しく働いていた。
妖怪「ｵﾆ、ﾊｼﾞﾒﾃﾐﾀ」
妖怪「ｵﾝﾅﾉｵﾆ」
妖怪「ｳｺﾞｶﾅｲ…ﾀﾍﾞﾃｲｲ?」
いつの間にか妖怪は、私の周りをウロウロして、私を物色していた。
……子供の鬼……？
……貴女が崇めてきた鬼はどの鬼も跪き、私達を悪い妖怪から守ってくれる強い鬼じゃなかったんですか、おばば様。
めちゃくちゃ私の事を獲物として見てるんですけど。
これは……あれこれ考える前に逃げるべきだな。
逃げるが勝ち。
妖怪「ｱ､ﾆｹﾞﾀ」
私は鞄を抱えて走り出した。
妖怪「ｱﾊﾊﾊｯ」
妖怪「ｵﾆｶﾞﾆｹﾞﾃﾙ!」
妖怪「ｵﾆﾄｵﾆｺﾞｯｺﾀﾞ!」
妖怪達は楽しそうに浮遊して追いかけてきた。
飛ぶとかありなの！？
走る道は、全てが青白かった。
これ、通っていい道なの？
あまり芳しくないのでは……。
でも、足を止める訳にはいかない。
足を止めたら即刻お陀仏だ。
走っていると、なんだか楽しくなってきた。
昔やってた鬼ごっこみたい。
いつも苗字のせいで鬼役だったからなぁ。
逃げる役は久しぶりかもしれない。
息切れすら楽しい。
もっと、もっと早く走らなきゃ。
鬼に追いつかれちゃう。
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Miyuyu(プロフ) - 平和すぐるこの世界……。これを本編にしてほしかった所存です😭続きをまたお待ちしております😊 (4月3日 20時) (
レス) id: 271e07fdef (このIDを非表示/違反報告)
スヌーピーの干物みたい - めちゃくちゃ好きです…。なんとも言えないこの平和な感じがたまらんです…。次のお話、楽しみにしてます！！無理せずに更新頑張りください！！応援してます！ (4月1日 7時) (レス) id: 9993be4d95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星空海月 | 作成日時：2024年2月17日 11時
