１０話〜男として〜 ページ9
「あらあら、かわいそうに」
黒い服のその男は
倒れたカリスをあざ笑っている。
まるで狩に成功した
狩人のような顔だ。
俺は腹立たしくなった。
仲間を殺そうとしたクソ野郎を
ぶっ潰してやる！
それが男として
やらなければいけないことだ！
もう助けてくれる人間は
１人もいない。
ここで奴に足を持っていかれたら終わり。
生きて帰ってこれないかもしれない。
だから……
俺は拳を握りしめながら
太くて黒い光沢の杖を構えた。
俺ならいける。
そう信じろ！
そしてこいつを
倒すことにだけに集中しろ！
だが震えが収まらない。
怖くて震えているのではない。
こんな弱い自分が愚かだと
思い込んでしまっているからだ。
「何をそんなに震えている。
怖いのですかな？ Dr.マールさんは」
この太い声に
のっぺりとした特徴のある音。
まさかこいつは
黒服の謎の男か。
これはチャンスだ。
あのことを聞いてみる絶好の機会だ。
「あ、あの……
俺はどんな罪を……犯したのですか？」
「罪？ なんの話だ？」
どうやら彼にも分からないようで
キョトンとした赤い目をしている。
これ以上聞いても無駄だな。
俺は
杖に力を込めて
剣を作り上げた。
白くて鋭い刃に
赤と黒の柄をしたその武器を持ち
彼に向けてみる。
「この俺と勝負したいのですか？
いいですね。相手になりましょう」
その男はいきなり手から
炎を出してきて
俺に目がけて発射した。
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うららk - 狐里雪乃さん» あのイベントは消したのですか……。知りませんでした。この話のオチは驚くと思いますが、最後まで見てくださると嬉しいです。あなたの作品もいつか見にいきますね！ (2017年11月8日 10時) (
レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
狐里雪乃(プロフ) - コメント失礼致します。先日はご参加ありがとうございます。実はイベントの方を削除致しまして、そのお詫びに参りましたm(__)mですが折角なのでゆっくりと作品の方、拝見させて頂きます。 (2017年11月8日 9時) (レス) id: e23e1413a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心の雨と虹の空（元うららk） | 作者ホームページ：ないよー！
作成日時：2017年11月2日 13時
