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19.5話〜天使の翼〜 ページ20

ふと考えるのをやめ
あたりを見渡すと
そこは石と岩だらけの場所だった。


だがあの惑星とのように広大な場所ではなく
ただ1本の道が続いている
狭い通路の真ん中にいる。


ここは……どこだ?
また幻覚なのか?


こんなクソ真面目に考えなきゃいけねえ時に
何を見せたいんだ?

あの悪魔は……。



頭をかきむしっていると
どこから誰かの声が聞こえた。


あの弓を弾くような軽やかな声。


間違いない。
この声はセルピンと協力することを
推薦してきた声に似ている。



「A……A……」


俺の名前を呼んでいる。
いったいなんの目的で。


俺は声の方に歩いていくと
トンネルから抜け出し
大きな施設のような場所が広がっている。


名前も知らない大きな機械は
あの例の花を支えている。


名前のないあの綺麗な花を。

その綺麗な花の上に微かだが
何かあるように見えた。


あれは……


目を細めてよく見ようとすると
その正体が明らかになっていった。



あの声の主は
あの名もない花の妖精だったのだ。
天使の翼を持つ美しい輝きの妖精。


俺の考えとは
全く違っていた。


俺の場合は
もう1人の自分が影法師のように移り
そいつが喋りかけ……


考えながら俺は思いついた。

もしかするとあの黒い服の男は
もう1人の自分なのかもしれない。


きっとそうだ。
喋り方も俺そっくりだった。



だから俺はとっさに
不意に言っていた。


「あなたの正体はもう1人の俺ですか?」

と。

20話〜覚悟のなき神〜→←19話〜カケ〜



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設定タグ:ファンタジー , 男主 , 名前変換オリジナル   
作品ジャンル:SF, オリジナル作品
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うららk - 狐里雪乃さん» あのイベントは消したのですか……。知りませんでした。この話のオチは驚くと思いますが、最後まで見てくださると嬉しいです。あなたの作品もいつか見にいきますね! (2017年11月8日 10時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
狐里雪乃(プロフ) - コメント失礼致します。先日はご参加ありがとうございます。実はイベントの方を削除致しまして、そのお詫びに参りましたm(__)mですが折角なのでゆっくりと作品の方、拝見させて頂きます。 (2017年11月8日 9時) (レス) id: e23e1413a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心の雨と虹の空(元うららk) | 作者ホームページ:ないよー!  
作成日時:2017年11月2日 13時

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