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15話〜弱味〜 ページ14

カーズのクローンは
バキュンと撃ってきたが
その弾は鉄格子が発している電気に当たり
白く光りながら地面に落下した。


死ぬかと思ったが
相手がバカで良かったぜ。


俺はそいつの方を見て
汗を一滴流しながらこう言ってみた。


「誰に指名されて、俺らを殺しにきたんだ?」


No.162は拳銃を手から離して
全く表情を変えずに
しかも棒読みでこう言う。

その声はカーズ自身に声が似ているため
事情を知らないハミネスは
怯えて身体をまるくしていた。
青ざめた顔をしながら。


「ガラシャ様だ。彼が僕に命令した。
ハミネス・オスクリダーを殺せとな」

俺は青ざめたハミネスをチラッと見たが
またNo.162に視線を戻す。


「ハミネスの方だと? なぜ彼を殺そうとする?
命令に従っただけか?」


「その通りだ。
命令に従っていればお金がもらえるんだ。
別に悪いことではないだろ?
第一、従わないと……」


そいつが話しているその瞬間に
何かの影が目に写り
No.162に真っ赤な炎が上り始めた。


「なあ、A。大丈夫か?」


聞き覚えのある声が聞こえたかと思うと
よく見るとその影は本物のカーズだった。


俺らと同じ黒と白の
ストライプのシャツを着ている。



だが杖を持っていないようだが
どうやって魔法を使ったんだ?


もしかしてハミネスが
いつも所有している
青ヘビを使ったのかもしれない。


「お前……本物か?」


「そ、そうだけど……
長話してる場合じゃないよ
今からその檻から出してやるから
す、少しま、待っててね」


ためらっているように見えたが
どうやら俺らを檻から出してくれるようだ。

でも、どうやって?


「ふ、2人とも下がってて」


俺は1、2歩下がり
ハミネスと隣り合わせになった。


カーズは腕を大きく振るい
両手から炎のようなものを溜めている。


その炎をこちらに向けて
発射したのだ。


しかし
その間に燃やされたはずのクローンは
立ち上がりカーズの腕を
握りしめようとしていた。


これはピンチだ。

もしクローンがカーズを暗殺したら
俺の仲間がまた1人死んでしまうではないか!


もうこうなればあの方法を使うしかない。
弱味を掴むあの方法を。

15.5話〜クローン2〜→←14話〜クローン〜



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設定タグ:ファンタジー , 男主 , 名前変換オリジナル   
作品ジャンル:SF, オリジナル作品
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うららk - 狐里雪乃さん» あのイベントは消したのですか……。知りませんでした。この話のオチは驚くと思いますが、最後まで見てくださると嬉しいです。あなたの作品もいつか見にいきますね! (2017年11月8日 10時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
狐里雪乃(プロフ) - コメント失礼致します。先日はご参加ありがとうございます。実はイベントの方を削除致しまして、そのお詫びに参りましたm(__)mですが折角なのでゆっくりと作品の方、拝見させて頂きます。 (2017年11月8日 9時) (レス) id: e23e1413a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心の雨と虹の空(元うららk) | 作者ホームページ:ないよー!  
作成日時:2017年11月2日 13時

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