声優？なにソレ？おいし…くはないか

百聞は一聴にしかず ページ8

福山side




櫻「で、そのキャラクターの声を出してるのが俺たち声優ってわけ。わかった？」

『正直に言いますね、分かんないです』

櫻「…お手上げ。潤、変わって」

福「え、今ので分かんなかったの！？」




声優とはなんたるものかを教えようとしたら帰ってきた櫻井さんが「俺が教える」と張り切って言ったから任せたものの


あれだけ細かく説明して分からない人っているんだな


ある意味才能か？




福「櫻井さんがあれだけ説明して分かんなかったら俺でも無理ですよ」

玲「あ、ソイツ脳の容量少ないんで、一度にたくさんは覚えられませんよ。簡潔に伝えた方がまだ可能性があるかと」




助言してるように見えて弟くんディスってんな


簡潔に、簡潔…




福「…中の人ってのは？声優はキャラクターの性格とかを声で表してんの。だから、キャラクターの中の人」

櫻「どう？分かる？ってかこれで分かんなかったら俺らにはどうにもできないけど」




厳密に言えば違うけどいい線いったか？




『ほうほう…分かりましたよ！』

福「お、じゃあ説明してみて」

『声優とはですね、』

櫻「うん」

『キャラクターの中の人！！』

福「うん…続きは？」




『…え？』

福「え？」

玲「…はぁ」




いや、え？って言われても、続きは？


弟くん諦めないで




櫻「中の人だけ？」

『それだけです。…他にありますか？』

玲「それが一番印象的だったんでしょうね」

福「俺が頑張った意味…！！」




割と真剣に考えて出した答えで覚えられてたのが「中の人」だけ


いやこれは、覚えられただけマシと捉えるべきか？




ガチャ




神「ただいまー…あれ、何してんの？」

小「ちょっと神谷さん置いてかないでくださいよー」




櫻「おかえり。神谷、この子に声優が何か教えてあげて」

福「俺からも頼みます」

神「え、教えろって言われても…あ、僕がやってるキャラでその子が知ってるのってある？」

玲「リヴァイですかね」




あ、何となく想像ついた




神「約束しよう…俺は必ず…巨人を絶滅させる！！…こんなもん？」

『え、リヴァイ…え、え！？』

福「わかっただろ？」

櫻「確かにこれはねー」




分かりやすい


これで分からなかったら凹むよ？神谷さんが




『あ…だから声なんだ！！』

玲「…理解おっそ」

『うるさいな！そんなに遅くないよ！！』




いやそれは遅い

親がいないって意外に楽だよ？→←自覚済みです

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