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お料理って大変なんだね ページ48

下「あれ、Aちゃん。何か作ってたの?」

『みんなで食べようと思って岡本さんとパン作ってました。下野さんは?』

下「俺は唐揚げ作ろうと思ってね。Aちゃんもいる?」

『いります!あ、できれば多めに作ることってできますか?みんなで食べたいんで』

下「あぁ、全然大丈夫だよ」




寝かせている間、使った道具を洗っていると、帰ってきた下野さんにそう言われた


やった!下野さんの唐揚げ!!


これは揚げたてを狙わなければ!


そう密かに思っていると、急に「今日はAちゃんも一緒に作る?唐揚げ」と言われた




『え、いや、私が作ったら確実に死人が出ますよ』

下「出さないようにするからさ!ね!」

『いや何ですかその笑み!やりませんよ!?』

下「はい準備してー、作るよー」

『いやあぁぁ!!誰か助けてぇぇぇ』




岡本さんー!お助けをー!!


聞こえているはずの岡本さんの部屋からは何も聞こえてこなかった


おい、起きてんだろ




下「下準備終わったからあとは揚げるだけだよ」

『え、これ私がやるんですか?』

下「そうだけど?」

『あー私ちょっとお腹が…』

ガシッ

下「逃がさないよ」

『…お見事』




鶏肉の入ったボウルを渡され、いよいよ後に引けなくなった私


いやいやいや、無理ですってそんな




『油散るじゃないですか!』

下「散らない散らない」

『ほんとですか?』

下「ほんとほんと。いいからやってみなって」




下野さんにそう言われ、恐る恐る油の中に入れる


途端に鳴り響くパチパチという音


そして…




『アッッッツ!!ちょ、下野さん!散るじゃないですか!』

下「慣れだよ、慣れ」

『嘘つき!散らないって言ったのに!!…アツっ!』

下「運が良かったらってだけだよ…プクク」

『笑ってるじゃないですか!ちょっとこれどうにか…アッツ!』




うおぉぉぉぉ、アチイィィィと半ば叫ぶようにしていれば、うるさかったのか岡本さんがキッチンに入ってきた




岡「ちょっとうるさい…プッ、何してんの」

『あー!笑いましたね!同罪ですよ同罪!!アチッ』

岡「あ、タイマー切れてる。じゃあ後やっとくから頑張ってねー」

『無視すんなあぁぁぁ!!』

島「あの…これどうしたんですか?」




『あ、島崎さん!助けてください!』

下「みんなが食べるように唐揚げ作ってるんだよ」

島「へー…僕も何か作ろうかな」

『無視しないでぇぇぇ…アッッッツ』




もうヤダこれ

酒は人を変える→←意外と協力的な先生



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モツ(プロフ) - 返信遅くなりすいません。コメントありがとうございます!出来るだけ更新できるようにしますのでこれからもよろしくお願いします (2018年9月2日 21時) (レス) id: bd1d0739b8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 続き早くみたいー (2018年9月2日 16時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2018年8月26日 6時

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