推しカプを書きたい (ページ1)

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銀色の指輪ページ1

もう会えない

俺は、そんな辛い現実を未だに受け入れられない

いつの日かひょっこりと現れるんじゃないかって

そう思っちまうぐらいに

あいつの最後は呆気なかった

アンタが、実験に失敗したって聞いた時

俺は耳を疑ったね

アンタが、失敗することなんて滅多になかったから

その上、「自分の発明品に呑まれて死んだ」なんてさ

一体誰が信じるっってんだよ

まあ、オマエさんには、相応しいのかもな

あんだけ、研究熱心だったんだから

どんなに俺が努力しても、あいつの頭には勝てなかった

なんつーっかな

出来が違うとか、そんなんで語り尽くせない

もっとなんか別の次元のナニカだ

はぁ、、

それにしてもアンタが最後にくれたモノ

…銀色の指輪だっけか？

ゴミ捨て場で拾ってきたとか言ってたけど

実は俺、知ってんだぜ？

お前さんが、たっかい金出してわざわざ買ってきたやつだってこと

ホント、笑えるよな

あの、一流の科学者が、こんな下っ端の俺に…

ましてや、ただの「失敗作」に…

こんなキレーな指輪買ってくるなんてよ

おっと、今夜は酒を飲みすぎたみたいだな

「heh、グリルビー。会計はツケで頼むぜ」

チリンチリンっ

すっと去っていくスケルトンの姿を
優しい炎は見守っていた

近道を使い、さっと部屋へと戻る

いつもと同じように毛布へとくるまりながら寝る

・
・
・
翌朝

「ニイチャン！朝だよ！起きて！」

パピルスの元気な声で、目が覚めた

トントンとリビングへの階段を下る

「ニイチャン！
今日は、俺様特性の…」

まだ、眠たい目で

ふっと窓辺を見ると、そこには、いつぞやの指輪が置かれていて、眩しく朝日を反射していた

ーーーーー
なんか…意味不だね

まぁ、いっか

それにしても…

「アンタ」、「オマエさん」って誰なんでしょうね