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「なに」
地獄の底から這い出たかのような低い声で電話口に問い掛ける。
普通なら怯えるだろうに相手は快活な声で挨拶を返す。
「やっほー! もっと早く出てくれてもいいんだよー? 月涙−」
「うるさい、お前がその名前を呼ぶな、腐る。...用は」
「交流会のことだよ。僕の生徒がそっち行くことだし色々と見てあげてー、ってね」
「......嫌よ。なんで私がそんなことしないといけないのよ。というか嫌いなものを何で見ないといけないのよ」
重たいため息をついて指を黒髪に絡ませる。
東京の呪術高専に誰がいるのかはよく知らないが基本的に人間は嫌いなのが月涙だ。
偏見?
そんなことはない。事実良い人間がいることは身をもって知っている。
だが、実体験からしてその感情は捨てることはないだけだ。
「まぁまぁ、よろしくねー!」
なのに五条はといえば言いたいことを言って月涙の返事を待たずに勝手に電話を切る。
月涙のなめらかな米神が痙攣し、青筋が立つ。
怒りに任せて炎を背後に浮かべると般若のごとき様相で携帯を粉砕した。
「ふざっけんじゃないわよ!!!クソ五条!!!!!」
そして、心の底からさけんだ。
その声は校内全体にまで届いたとしても不自然じゃないほどに大きな声だった。
【狗巻杏蘭/1年1組/Hiiragi】→←【月涙/2学年/ちぇしゃねこ】
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Hiiragi(プロフ) - 更新しました! (2021年9月13日 21時) (レス) id: c8a8f260f7 (このIDを非表示/違反報告)
Hiiragi(プロフ) - 更新します! (2021年9月13日 20時) (レス) id: c8a8f260f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(クレハ)(プロフ) - ありがとうございます。パスワードを忘れてたまに非ログになりますが、よろしくお願いします (2021年8月14日 20時) (レス) id: c4e89196c4 (このIDを非表示/違反報告)
狼河@中能(プロフ) - 紅葉(クレハ)さん» おめでとうございます!これからも宜しくお願いします〜! (2021年8月14日 20時) (レス) id: 752f94123c (このIDを非表示/違反報告)
十六夜シロ(プロフ) - 揃えました。可笑しかったら報告お願いします。 (2021年8月14日 19時) (レス) id: 803d89b284 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉(クレハ) x他5人 | 作成日時:2021年7月31日 18時