続きの続き ページ10
「それが……ね、あの人……、
『我々だ』 の……、
大ファンなの」
「……………ん？」
思いもよらぬ言葉に、脳の理解が追い付かない。
「特に、ロボロが大好きで」
「……………え？」
「だから、ロボロの声聞いたら、気付いちゃうかもしれないと思って……」
「そ、それは、………マズいな」
身バレはまずい。
しかも彼女と一緒のところなんて特に。
「今日突然、『次の腕試し、一緒に生配信見ない？』って言われて……。ほら、ロボロ出るじゃない？」
確かに、次の腕試しに出場が決まっている。
あの時の、彼の面白くなさそうな眼差しが思い返され、ロボロは複雑な思いに駆られる。
つまり、別れても同好の士だと思っていた元カノに断られ、そこに今の彼氏と思しき男が現れたのだ。
新しく彼氏が出来て、趣味が変わってしまったとしたら、それは寂しい感じがする。
「で、断ったら『まさか他の実況者に推し変したのか？』って……」
どうやら、自分の方が心配されていたらしい。
ごめんな！
ごめんな、元彼くん！！
心配してくれて嬉しいけど、そうじゃないねん！！
Aは今でもロボロ推しやで！！
……………なんかごめんな！！！！！
「はぇ〜、なんか、複雑な気分やな」
ようやく緊張が解けて、腕の力を緩めると、Aが半身を捻ってこちらを見る。
「ごめんね」
「いやAはなんも悪くないやん。俺が一人で勝手に……、その………、妬いてただけで」
改めて言葉にするとめちゃくちゃ恥ずかしい。
しかしAはなんだかうれしそうで。
「ね、配信終ったらさ、差し入れ持って遊びに行ってもいい？」
「え！？来てくれるつもりやったん！？…いや、でも、夜中になってまうよ！？」
そんなに遠い距離ではないが、女性が夜中に一人歩きしていい距離でもない。
「……だって。お疲れさま会やりたかったんだもん」
「いや！そんな時間に出歩いたらあかんって！」
Aの可愛らしい申し出が嬉しい気持ちと、心配な気持ちがせめぎ合う。
だったらいっそ…。
「……だったら、俺が、こっち来ていい？」
そう言うと、Aは照れ臭そうに微笑んだ。
「ん、じゃあ、待ってるね」
取り除かれた不安と、降って湧いた楽しみに、ふわふわとした気持ちになる。
Aの耳元に唇を寄せて、ロボロは囁いた。
「優勝したら、ご褒美期待してもええ？」
なお、結果は4位。
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ガナッシュs2(プロフ) - マスタードさん» あれ例外はちょっと脇が甘すぎですよね〜ｗどっちもＯＫな人かもしれないのにｗ 嫉妬ものはいいですよね。私も読むの好きなので、「いい」と言って貰えてうれしいです！！ (2023年1月9日 21時) (
レス) id: 1465e56711 (このIDを非表示/違反報告)
マスタード(プロフ) - 例外なんかーーい！！嫉妬深いshpくんもいい… (2023年1月5日 15時) (レス) @page21 id: 939cd7d5e4 (このIDを非表示/違反報告)
ガナッシュs2(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます！！ナイショなんですが、実は私もニヤニヤしながら書いてます！ (2023年1月5日 12時) (レス) id: 4fe2c19fa1 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 勘違い恥ずかしくてとてもニヤニヤしながら読ませてもらっています！とても楽しいです！ (2023年1月5日 0時) (レス) @page19 id: 42a2f19d6f (このIDを非表示/違反報告)
ガナッシュs2(プロフ) - てか、なんだ？？なになになになに？？？なぜ投稿から4日も経ってから伸びた？？？見たことない数の通知が来ていてビビってるんですが……。hitが昨日1100で今日15000て何故？？もしかして皆さん、お正月三ヶ日は夢読まないタイプですか？ともかく、皆さんありがとう！ (2023年1月4日 18時) (レス) id: 4fe2c19fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ganaches2 | 作成日時：2021年9月19日 20時
