嘘なの? 本音なの?? ページ2
四月一日。
今日は...
「エイプリルフールだよー! かっちゃん ! !」
朝起きて、一直線に走った先にいたのはかっちゃんだ。
キッチンに立っている彼に飛び付いて、僕は満面の笑みを浮かべた。
「朝からうっせぇわ ! !」
危うく爆破されそうになり、慌てて離れる。
「わっ ! 危ないよかっちゃん ! !」
「てめーのせいだろーが !」
言い合いになりそうになるが、今日は仕事だ。
僕は急いで支度し、
「いってきます !」
「ん、」
家を後にした。
ちなみに今日かっちゃんは非番だ。仕事中は、今日かっちゃんにどんな嘘を付いてみようかな、どんな反応をするのかな、なんて、結構しょうもないことを考えてたりしてた。
１１時二分。
僕は休憩中に、かっちゃんにラインを送ってみた。
『かっちゃんなんて嫌いだー !!』
ピロン !
『...普通過ぎんだろ』
なんと、あろうことか、いつも返信しない彼が返信をしてくれたのだ。
『え、そう ? てかバレるの早すぎじゃん』
ライン内では余裕そうだが、現実ではニヤニヤし過ぎて多分顔が気持ち悪い事になっている。
既読無視。ここでやっといつものかっちゃんにもどった(?)
僕はこの奇跡のような出来事を胸に今日も頑張れる ! ! と喜びを感じながら仕事に励んだ。
「疲れた ...」
仕事が終わると、時刻はもう12時を回っていた。
早く家に帰ろう...
「ただいまぁーかっちゃん...」
「ん、おけーり」
これはお風呂? ご飯? それともわ た し ?? の流れかな? と思ったが、そんな予想を激しく否定してくるのがこの人だ。
「...すき」
「 、え」
酔ってるのかな?? と思ったけど、今日はエイプリルフール。ということに直ぐに気付いた。
「ひ、酷くないっ??」
「うっせ、」
あれ、反撃してこない。いつもなら凄く煽ってくるのに。
...あ、
「っっ !! //」
本当に、君は、もう、..... !!
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作者名：なっつ | 作成日時：2023年4月8日 13時
