「みーっつけた」 ページ10
おそるおそる天井を見上げる。
そこには、
ーーーー鬼が天井に張り付いてこちらを物色しているのだった。
『っ!!!逃げて!!』
私達は一目散に走り出した。
とにかく走らなきゃ捕まる。
鬼は天井から降り、地面に着地する。
私はちらっと見ると、鬼の武器は...
カマだ。
あんなので攻撃されたら即死だろう。
みんなもそう感じたのか、走るペースが上がった。
ーーーーだが。
千「も、無理...」
1人だけ、体力があまりないちあちゃんが、弱音を吐いたのだ。
『何言ってんの!!まだ可能性はある!』
宇「そう、だよ!!っはぁ...諦めちゃダメ!」
私と宇野ちゃんは必死に伝える。
せっかく仲良くなれたのに、ちあちゃんが死んだら元も子もないよ。
そんな様子には目もくれず、鬼はひたすら追いかけてくる。
しかも、ちあちゃんを狙って。
千「ひっ?!」
ちあちゃんが叫んだ瞬間、私達は全員振り返った。
そこには、ちあちゃん...と、鬼がいた。
千「ごめん、皆...少しだったけど仲良くなれて楽しかったよ。 ありがとうっ...!!」
涙をボロボロと流し、ちあちゃんは鬼に首を切られた。
鬼は物足りないかのように、ひたすらちあちゃんを切りつけた。
腕、足。
まるで、私たちを挑発させるような。
ちあちゃんの周りからは沢山の血が流れてきて、一瞬でそこは血の海になった。
秀「千晃...!!!!」
直「くっそ...!」
宇「ちあちゃ..いやああぁぁ!!」
メールの通知がなるのが分かったけど、それを誰とは確認したくなかった。
『なんでっ...!!!』
死亡者 伊藤 千晃
残り10分
隆「とりあえず行くぞ。千晃のためにも逃げ切らなきゃ。」
與「にっしー...」
日「...わかった」
私達はちあちゃんにお別れをして、鬼がちあちゃんを切りつけている間に、私達はその場を去ったのだった。
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オーバー - めちゃくちゃゾクゾクしました!面白かったです!! (2018年2月17日 0時) (レス) id: 63443bc164 (このIDを非表示/違反報告)
Haru.(プロフ) - みみさん» ホントですか?ホラー系初めてだったので上手くかけてるか不安だったんですけどよかったです! (2017年7月26日 22時) (レス) id: 59b98c64bb (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃ怖かったぁ (2017年7月26日 13時) (レス) id: a852a982c6 (このIDを非表示/違反報告)
Haru.(プロフ) - のんのんさん» ありがとうございます!!!新作はホラー関係ないですけど是非笑笑 (2017年7月4日 18時) (レス) id: 59b98c64bb (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - こういうホラーが大好きなんです!!楽しませてもらいました!新作も読みます!! (2017年7月4日 18時) (レス) id: b4d111f8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる* | 作成日時:2017年6月23日 21時