GAME OVER?

逃げろ！！ ページ7

『これ、渡り廊下で挟まれたら終わりだよね...』


與「せやな...慎重にならんと」


私たちは渡り廊下を渡って隣の校舎に行くことにした。
２人で行って囲まれたら終わりなので、真ちゃんが向かう間は私がその場で周りを見て、渡りきった後に私も向かう、という流れになった。

『...気をつけてね。』


與「Aちゃんもな。俺も気にはかけるけど」


そう言うとしんちゃんはゆっくりと渡り廊下を進んでいく。

校舎は怖いぐらいに静かだった。
この中で、はたして鬼ごっこが行われているのかと言いたくなるほどに。


そして、しんちゃんがあと少しで渡り終わる、そんな時。


『っ！！！』



ｰｰｰｰ鬼が、私を捉えた。


『しんちゃん、逃げてっ！！！』


私はしんちゃんにそう言い残し、走った。
ただひたすらに。捕まったら死ぬ。それだけだった。


「待て！！！」


鬼も先生だし、もちろん体力はある。
そんな先生が私たちを本気で殺しに来ている。


『はぁっ、はぁっ...！！！』


なんとか撒いて、空き教室のロッカーに隠れた。
私は少し落ち着いたあと、しんちゃんに連絡をした。

Aなんとか逃げたよ。しんちゃんは?
しんちゃん俺は大丈夫やけど、Aちゃん今どこ?
A空き教室のロッカー
しんちゃん俺も向かう。少しだけ我慢しててや。待ってて
Aうん、わかった


私は少し、ほんと少しだけしんちゃんにキュンとしたのは内緒。


私はしんちゃんが来るまでの間ロッカーに見を潜めるのだった。

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