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「(巨大ツリー！？巨大ケーキ！！？)」
鳴海先生の話に、蜜柑は目をキラキラと輝かせている。蜜柑のその気持ち凄く分かるよ。
「一応、班決めは立候補や推薦も受けつけますが、一方に希望者が片寄ったりしたら、くじびきで決めま──す♡」
「(アリス学園のクリスマスパーティーは文化祭に負けずおとらず、何かたのしそ──！キャ──！)」
クラスの皆もウキウキしながら希望の班分けをお互いに言ってて、蜜柑の心の叫びは今にも聞こえそうだった。
…お母さんとお父さんはどっちの班をやってたの？なんて事聞かなくても分かるよ、２人が選んだのは。
「Aちゃ──ん♡
くじ引いたら先生の所に持ってきてねー」
「鳴海先生っ、あたしこっちの班になりました」
「お──、杏樹ー!班同じじゃーんっ」
「杏もやっぱり、味見したかったんだね」
「……2人みたいに食い意地張ってないんで」
「…へー、Aちゃんもケーキ班か♡
味見はちょっとしか、しちゃダメだからね？」
「な、鳴海先生のバカっ！
あたし、食い意地張ってないもん！」
「あははっ、ごめんごめん！」
ケーキ班、だよね。お母さんとお父さんの思い出があるケーキ班であたしも沢山の思い出を作りたいな。
そして翌日。１２月２３日、今日はクリスマスパーティの準備日。そんな訳であたし達は集合場所に来ました。これから先輩達のお手伝いです。
「よーA、お前もケーキ班か」
「翼くん、美咲ちゃんっ！」
そこには翼くんと美咲ちゃんもいて笑顔で駆け寄った。どうやらあたし達と同じ班みたい。
「ケーキ班はいつものメンバーというわけね」
手を繋いでいる蜜柑と蛍と委員長とアンナちゃん。
翼くんの言葉になるほど、と納得した。確かにあたしが仲良くしてるお友達と離れなかった。
「お、めずらしい。棗にルカぴょんもケーキ班か」
それに棗くんと流架もケーキ班。璃音くんはどっか行っちゃったけど、多分すぐに戻ってくると思う。璃音くんも同じケーキ班だし。
「てっきりケーキ班派じゃないと思ってたよ、意外ー」
「………うっせー影」
くじ引きで決まったんだけど、やっぱり偶然って凄いと思う。どんなケーキを作るんだろう。イチゴケーキとか作りたいな。
「あれ？“つばさ”って呼ばないの？
あの日のお前は、あんなに素直だったのに」
「へんな言い方すんな、ボケ」
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作者名：未来 | 作成日時：2022年11月24日 13時
