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「…あの、あ、あたしが、音のアリスで止めるのは、どうかなっ、」
「｢｢バカかっ！！｣｣」
「えっ………」
走りながらも言い合う３人。璃音くんに手を引かれて、追いつくのがやっとだった。
提案してみたけど、３人同時に罵声浴びせなくても良いじゃん。この３人の声が揃うなんて珍しかった。
「わ！」
「あ、ペンギー！」
光線を避けようとした流架が前にいた蜜柑にぶつかってしまい、その反動でペンギーが転がってしまった。
「あ…」
「ルカ！？、よせルカ！」
すぐに踵を返した流架はペンギーを助けに行く。棗くんが引き止めようと声を上げた。
けど流架は制止を聞かずに、ペンギーを光線から守って転んだ。
「ルカぴょんっ！」
「流架…！」
「ルカ、逃げろっ！」
何が起こっているのか分からなかった。ペンギーを助けに走った流架が倒れた。
流架は必死に、頭すれすれに降ってきた光線をなんとか避けたけど、その隙を狙って迫った光線が足に当たってしまった。
「！っ」
蜜柑が倒れた流架に駆け寄ろうと走った。このままじゃ流架が石化されるっ。
やだ…流架が石になっちゃう、いやあぁ───！！！
「だめええ──！！石にならないで────っっ！！」
すぐ近くまで光線が迫っていたから、無我夢中で流架に覆い被さって、思わず目を瞑った。
それは蜜柑とほぼ同時だった。何かに守られているかのような温かさに包まれた気がした。
「あぶな…っ」
離れてそれを見つめる３人は息を飲んだ。翼は身を乗り出した。眩しい光が、A達を包んだ────…
A達が必死でZの行方を追っている中、学園内にいる鳴海は必死に彼女達の行方を追っていた。
普段、あまり怒ることのない彼だが流石にキレていた。
「殿内くん♡」
「………」
「んふ────♡
あれ───？何で僕の顔見て、逃げるのかなー？しかも用意周到に「フェロモン
かわいくないなー！」
ニコニコと笑顔で呼びかけてみれば、殿内は途端に顔を青ざめて逃げようとした。
だが、鳴海が易々と逃がすはずもなくギリギリ…と音が鳴る程、ムチ豆で確保した。
「すいません。俺、急いでるんで…」
「
告げると殿内の目が見開いた。これで彼が関わっている事が分かった。後は全てを吐かさせるだけだ。
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作者名：未来 | 作成日時：2022年6月27日 14時
