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「簡単に言うと、他人と共鳴する事によってその人のアリスを一時的に、より大きく強く引き出すアリスで。

君と同じで彼1人では特に何がある、という力ではないのですが、彼の力を「パートナー」として、必要とされる事がとても多く、それにこれも、君と同じくめずらしいアリスなので。

だから、よく“外”の仕事に同行させられる事が多くて特力(ここ)を留守がちなんです」



「あ、野田先生。ちわーす!」



「はなせよ、コラ」





人の力を強く引き出す、増幅アリスの持ち主……


人の力を強く引き出す増幅のアリスは言うなれば蜜柑の無効化のアリスと対の存在だ。


自分一人では特にアリスとしての力は出ず、誰かがいる事で力を発揮するという能力に蜜柑は人知れず、殿内と近いものを感じていた。


すると、殿内が思い出したように口を開いた。




「“さくら みかん”、そういや思い出したけど。
チビちゃんの名前、何かきいた事あると思ったら、棗のパートナーの「佐倉蜜柑」だったのか。

あ、そういやAのパートナーも棗だったけか」



「へ。何で知ってんの?そんなこと…えっ?!Aって棗のパートナーやったん?!」



「へ。何でって…みんな知らない?」



「俺ゆってねーぞ」



「…元ね、元・パートナー。今はもう違うよ…」





蜜柑は驚いた声を上げた。腰に手を回しきた殿内を拳で殴った美咲は代わりに教えてあげた。





「殿は“外”の仕事こなしまくってるから学園内外の重要ポストと結構、繋がり持ってんだよ。ザ・情報通!」



「へ──」





もしかして君、棗のパートナーの……?



そういえば、前にもこんな風に誰かから
この事言われたような気する……誰やったっけ………





顎に手を添えてじーっと見つめてくる殿内に気が付いた蜜柑。





「そっか、棗の…って、ことはお手つき(・・・・)かぁ……Aもこんだけ可愛けりゃ……小5ですでに…(あいつ)、手ぇ早そうだし(俺と同じで)やられちゃってるよなー…」



「おい…そこの外道、こっち向け」



「汚されちゃうからあっち行こうなー、Aもむやみに殿に近づいちゃダメだからなー」





翼は蛍製のケチャップ弾を構えて銃口を椅子に座る外道へ向けた。


美咲に抱き抱えられたAの耳には、何も入っていないため何の事だかさっぱり分からず。


子供である彼女達はこの状態の意味も分からないまま、美咲によって避難させられた。

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未来(プロフ) - 七瀬あおいさん» コメントありがとうございます!お気遣いまでしていただいて有り難いかぎりです。引き続きよろしく読んでいただけると嬉しいです。更新頑張って参ります! (2021年7月29日 15時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬あおい(プロフ) - このシリーズとても大好きなので更新めちゃくちゃ嬉しいです。これからも未来さんのペースで構わないので頑張ってください。 (2021年7月24日 22時) (レス) id: 56c81eaebe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未来 | 作成日時:2021年5月20日 0時

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