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別に気になどはしていない置いてけぼり感満載の中で、恋モードに浮かれている女の子達に話しかけられた。




「ねーねー、Aちゃんはラストダンス誰と踊るの?」


「やっぱり鳴海先生?ほら前に踊ってたじゃない♡」


「えっ、ちょ…っ、」




まさかの問いかけを振られた。思わぬ方向から話に巻き込まれてしまった。


ただの興味本位で聞いてくる女の子達に目を見開いた。暫しの間、無言になった彼女に注目が一気に集まる。




「あの頃は…っていうか、そんなの関係ないよっ!
ふ、普通にダンスを楽しんだ、だけでっ」


「え──?じゃあ、もしかしてルカ君!?」


「へ?」


「だってだって──
2人って昨日の白雪姫と王子様コンビだし──っ!」


「キスまでしちゃった仲だし──♡」


「キャ──♡すごいよね──!!」




わ…っ、そ、それはっ!!
忘れようと心に誓った事をこうも簡単に掘り返されると恥ずかしいよっ。




「ち…違うって、あれはっ!そんなんじゃなくて、!」




頬が赤くなるのを悟られないように、首を左右に振って否定する。慌てているあたしを面白そうに眺める皆は、まさかのマイクを向けてきた。


全ての会話が丸聞こえだったため、流架が顔を真っ赤にして俯いている事、蛍ちゃんにじっと見られていた事、棗くんがイラ…としてた事なんて知る由もなかった。


皆があたしの反応を見て楽しんでいるからか、遠くからそれを聞いていた中等部生達が話し始めた。




「ねぇ、あのAって子…昨日の王子役の…?」


「そうそう。よく棗君とルカ君のそばにいる…」


「ツインテールの子も、棗君のパートナーになったとかいう新入生の子でしょ」




後ろから心読み君に追いかけられたから、蜜柑の後ろに隠れて足を止めた。


ひそひそと囁き合う人達の声が聞こえてきて其方に目を向けた。




「もしかして、棗君か流架君とつきあってる?」


「まさか、あの子達と踊る約束してるとか?全員断られちゃったし!」


「え──それムカツク───!
あんなの全然ガキじゃん、特にみかんって子」


「てか、いうほど可愛くないよね。
赤髪の方は兎も角、ツインテールの方はさぁ」


「誰よ、棗君のパートナーが美少女っていったの。
あ──あ、もう」




え、な、何…今の会話……??!!




「まあ、並の上(蜜柑)と上の中(A)ってとこかな。僕いわく」




いや。そういうことじゃなくて、ね…
さっきの会話といい、向けられる視線といい…怖い。

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未来(プロフ) - フリージアさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきます。より良い作品になるよう心掛けておりますのでこれからもよろしくお願い致します (2020年11月12日 12時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
フリージア - いつも更新楽しみにしています!誤字かな?と気になったところがあったので報告失礼します!159の「かくゆう」、 165の「見るに来るのが楽しみだった」「みんなの舞台を台無しにしなくないっ……!」「お客さんもこの舞台を楽しにして待ってる……!!」 (2020年9月20日 17時) (レス) id: f10b12f88b (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - きゃーぽんさん» 率直なコメントで励みになります!ありがとうございます。随時更新して参りますので、よろしくお願い申し上げます。 (2020年9月13日 1時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白くて好きっす (2020年9月5日 15時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未来 | 作成日時:2020年8月29日 0時

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