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けれど今辛い事があっても2人は持ち前の明るさや諦めない心で、周囲の仲間と結託して毎日を笑顔で生活している。
──そんな君に、課題を一つ。
積極的にみんなと仲良くなること、友達になること!
噂に踊らされていた皆の誤解を、心が折れそうになるも挫けずに解いていったA。
──君への課題は、
みんなと協調性をもって仲良くすること!
正式に入学するために仮入学期間の真の入学試験を無事パスした蜜柑。
「僕の出した課題を、今も着実にクリアしていってる」
───周りを包み込む「優しさ」
───「楽しい」を周りに伝染させる力
「僕はあの子達ならこの先、どんな道に遭遇しても乗り越えていけると思ってます」
その
それは彼女達が親からゆずりうけた
なによりの
「……僕も、そう思います」
─────そして、きっとその長所が
いつか彼女達を守る力になる……
それは確信でもあり、願いでもあった。
どうか、周りに無償のものを
与える彼女達が、救われますように。
深い深いあの闇に
どうか引きずり込まれませんように。
あの笑顔が、続きますように。
今はただあの子の、あの子たちの未来が
幸福に満ちていることを願うだけだ。
驚きや楽しさや嬉しさ、そんな想いが沢山交わった中で閉会式は幕を閉じた。
皆で喜びを分かち合っている彼女達の元へ鳴海は歩いていった。
「あ、先生───!」
「鳴海先生っ!あたし達、特別賞貰ったの!」
「おめでとう♡蜜柑ちゃん、Aちゃん」
「ありがと先生──!!ウチうれし──っっ!」
「初めてのアリス祭どうだった?」
「も──すごく楽しかった──っ!!
大変やったこともあったけど、もうへちゃら──!」
「それは良かった♡Aちゃんは?」
「あたしも、すっごく楽しかったっ!
今までで一番だよっ……一生の思い出になったよっ!」
喜んでいる蜜柑の頭を撫でて微笑む鳴海はAにも問いかけた。彼女は一瞬の間だけ、少し大人びた表情を見せてそう言った。
この数日間の全部を思い出したせいかもしれない。
大変な事もあったがそれ以上に楽しめた。学園に居れて幸せなんだという事を体全体で感じる事が出来た。
だから、蜜柑や皆に“ありがとう”と伝えたい…。
Aは心から、そう感じていた。
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未来(プロフ) - フリージアさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきます。より良い作品になるよう心掛けておりますのでこれからもよろしくお願い致します (2020年11月12日 12時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
フリージア - いつも更新楽しみにしています!誤字かな?と気になったところがあったので報告失礼します!159の「かくゆう」、 165の「見るに来るのが楽しみだった」「みんなの舞台を台無しにしなくないっ……!」「お客さんもこの舞台を楽しにして待ってる……!!」 (2020年9月20日 17時) (レス) id: f10b12f88b (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - きゃーぽんさん» 率直なコメントで励みになります!ありがとうございます。随時更新して参りますので、よろしくお願い申し上げます。 (2020年9月13日 1時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白くて好きっす (2020年9月5日 15時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未来 | 作成日時:2020年8月29日 0時