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《そ・し・て、たどり着いたのは7人の小人達の家でした〜〜》




「そっかー、白雪姫っていうんだ」


「大変だったね。いつまでもこの家にいるといいよ!」




《訳も分からず、恐ろしい目に遭った白雪姫は〜》




怪力に無重力、手足が伸びたりスピーディーに走れたり空飛ぶおならや保護色体質など様々なアリスを使って、小人達は白雪姫を励ました。




《愉快で優しい
小人達のおかげで元気を取り戻したのでした〜〜》




初等部A組とはいえ各々のアリスを紹介していった小人達は見る者を楽しませた。


そして紹介も終盤に差し掛かり7人目の登場だ。最後の小人は不機嫌そうな山猫と手を繋いでやって来た。




「そしてこいつが「動物好き」〜〜〜♪」



「よ…ようこしょ、白雪姫〜〜♪」




手を繋ぐ不機嫌な山猫の正体が棗であることに観客達も気付いた。その意外な姿からか、会場がざわついた。




「こちりゃは、僕のおともらちの山猫くん〜」



「……」



((おっ))




「…………「ニャア(こんにちは)」」




・・・・・・・。


たった一言で、ここまで不機嫌を表現できるというのもなかなか凄いものだ。笑った奴は殺すと言わんばかりの声色と目つきに観客席は動きを止めた。


睨みを利かせて舞台袖に戻ってきて出番が終了した彼に声をかけるべきかと気まずい雰囲気が流れる。


棗の頭上に黒い何かが渦巻く。プライドや羞恥心、怒りその他もろもろ。




「ひ…日向君、お疲れさまー。ありがとー…」



「き、きまず〜…」



「でも結構、可愛くなかった?」



「うん…実は超ツボ……」



「めずらしいもんみてもうた〜…」





硬直した体に顔から冷や汗が止まらない蜜柑。蛍的には貴重で面白いものを見せてもらったとでも言うように、ボイスとカメラを撮っていた。


後ろでヒソヒソと話している体質系の人達にも、ウケたようだ。


棗と手がくっついたままの男の子は、自分の役を演じる事ができてとても嬉しそうであった。




「フ…はっ」




棗が気付いたのは、壁際で震えている璃音の姿だ。彼に近づいてその頭を指で弾いた。




「震えるほど笑い堪えてんじゃねえよ」



「いやあ、さ〜…はは」




一応気を遣っているのか笑いを堪えていたものの、そう長くは続かずついに小声で笑ってしまい、更に苛立った棗にチョップされた。




「ふ──…よかったな、劇に出れて」




笑いが収まり、男の子に目線を合わせて話すとその子は笑顔で頷いた。

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未来(プロフ) - フリージアさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきます。より良い作品になるよう心掛けておりますのでこれからもよろしくお願い致します (2020年11月12日 12時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
フリージア - いつも更新楽しみにしています!誤字かな?と気になったところがあったので報告失礼します!159の「かくゆう」、 165の「見るに来るのが楽しみだった」「みんなの舞台を台無しにしなくないっ……!」「お客さんもこの舞台を楽しにして待ってる……!!」 (2020年9月20日 17時) (レス) id: f10b12f88b (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - きゃーぽんさん» 率直なコメントで励みになります!ありがとうございます。随時更新して参りますので、よろしくお願い申し上げます。 (2020年9月13日 1時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白くて好きっす (2020年9月5日 15時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未来 | 作成日時:2020年8月29日 0時

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