ー07 ページ7
「……早く、行こう、」
棗くんの手を握ったら、やけに冷んやりとしてちた。棗くんの手を引いて歩き出しても、零先生は何も言わなかった。
「…手、離せ」
「…あっ、ごめんなさいっ、」
「…お前、あいつと知り合いか?」
「…零先生とは、前に、少しだけ話した事あるから、」
「…もう2度と余計な事はすんな、」
手が冷たい人は心が温かいのよ、ってシスターが言っていたのを思い出した。そう言えば、初めて見た棗くんの瞳は燃えるような赤だった。
「…あの、白崎……」
この学園に来てから、いろんな事を学んだ。そしてこの学園には、いろんな人がいる事って分かった。
1人でいる事を好む人。
誰かの悪口を言わなきゃ自分を守れない人。
優しくて温かい人。
1人で何かを抱えこもうとしている人。
「…あっ、流架くん…」
多分、流架くんや棗くんはそういう人達なんだと思う。
動物と遊んでいた流架くんを見て、やっぱり流架くんは優しい人なんだと思った。
そんな優しい流架くんが自分の意思で一緒にいる棗くんは、きっと流架くんには凄く優しいんだと思う。
「…えっと、あのっ…隣、いいかな?」
初めて流架くんに話しかけられた。棗くんがいない状態で。
「…白崎は、何で俺たちに構うの…放って置いて欲しいって言ったのに、」
棗くんほどではないけど、流架くんの口調はかなり強いものだった。
「…パートナーだから、」
そう言ったあたしに、流架くんは少し驚いた顔をした。
「…あたし、諦めるの嫌いだから……後で、もっとこうすればよかったのにとか、思いたくないの…今を精一杯生きたいから…」
拳をギュッと握って下を向いたから、流架くんの表情は分からなかった。
「…白崎は強いね…俺には、そんなことできない、」
数分の沈黙の後に聞こえてきたのは、流架くんのそんな声だった。
「…俺は、諦めてばっかだったから…、」
どこか辛そうに悲しそうに、そう言った流架くん。
その時にああ、この人は何か大きなことを抱えているんだって思った。
「…あたし、強いってのは、どんな時でも諦めなくて、奇跡を信じる人の事をいうと思うっ、」
あたしじゃ、流架くんの力にはなれないと思う。
助けられないと思う。けど、そんな顔見たくないよ。
「だから、だから、流架くんも、奇跡を信じて欲しい…
諦めないで欲しい……っ、」
「….…っ、」
52人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きざし(プロフ) - 以上がボードにてお送りしたメッセージです。先日は3月23日までに返信が欲しいとお伝えしましたが、退会されたということは、返信をする気自体がないと判断するしかありません。非常に残念ですが、本件をこちらでまとめた文章を公開いたしますので、ご了承ください。 (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
きざし(プロフ) - まとめには『星々の輝き、祈り。【学園アリス】』と『開演ブザーは永遠に』の酷似している箇所を転記し、比較した内容を含みますので、あらかじめご了承ください。ご連絡のほどお待ちしております。 (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
きざし(プロフ) - ・2024年3月8日送信 再度のご連絡失礼いたします。 恐れ入りますが、3月23日までに上記の件についてご回答をお願いいたします。 期日までに返信いただけない場合は、誠に勝手ながら「盗作被害報告」として、本件をまとめた文章を公開させていただきます。 (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
きざし(プロフ) - また、恐れ入りますが、当問題が解決するまでは現在載せられている『星々の輝き、祈り。【学園アリス】』シリーズの全作品を更新・非公開・削除等はされないようにお願い申し上げます。 (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
きざし(プロフ) - 「ほっしゃん-1」と、偶然では片付けられないほど内容が似ており、地の文・台詞共に、私が書いた文章を切り貼りしている印象を受けました。 お手数ではございますが、上記の件についてご説明いただけないでしょうか? (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:未来 | 作成日時:2024年1月10日 11時